ブックタイトルメカトロニクス9月号2014年

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概要

メカトロニクス9月号2014年

MECHATRONICS 2014.9 13所 在 地:U R L:事業内容:東京都江東区http://www.jp.omega.com事業内容:温度、湿度、圧力、ひずみ、流量、レベル、pH、導電率に関する計測機器や制御装置などの開発/製造/販売。オメガエンジニアリング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クタイプ、3ピンや4ピン形状の製品など、幅広いラインアップを熱電対タイプ別によりそれぞれ用意しています。 それから、熱電対はタイプにより色も米国のASTM/ ANSI 規格で定められており、例えばKタイプは黄色で、この熱電対につなぐ熱電対線も黄色に定められているため、色でタイプを識別できるようになっています。IECやJISも同様にタイプにより色が異なり、識別できる仕組みになっています。日本市場では、一般的にJIS 規格の製品が使われており、JIS 規格のKタイプは青色ですので、熱電対線は青、熱電対コネクタは当社の黄色を採用して頂いているケースが非常に多くなっています。それだけ、日本のお客様が古くから当社の製品を使い続けて頂いているという事で、これからも色々な付加価値のある製品をご紹介していきたいと考えています。 そして、当社の被覆付熱電対線に関してですが、+線と-線を絶縁するための被覆にテフロンを使用しているので、非常に薄く、なおかつ耐久性に優れているという特徴をもっています。 製品ラインアップも40AWG(約φ0.08)までの極細サイズを取り揃えており、必要な長さでカットし、使いやすいリール形状にて即日発送をしています。テフロン以外の被覆では、ガラスやシリカを編み込んだ高温用のものや、ポリイミドを使用したものなど、製品のバリエーションを豊富に取り揃えています。 また、最大1150 ℃まで使用可能な低ドリフトMIケーブル(Super OMEGACLAD XL)を販売しており、長期間安定した温度測定を必要とするアプリケーションでのご利用に大変評価を頂いています。日本ではKタイプの熱電対線/MIケーブルが一般的で、現在当社でもKタイプの販売量が一番多いのですが、中高温度帯域でのドリフトが少なく、Kタイプより高温域での安定した長期測定が可能なNタイプもお求め安い価格で販売展開しています。 さらに、日本市場では一般的に、熱電対線ではなく補償導線と呼ばれる熱電対と異なる金属素材でつくられている安価なものが使われています。当社では、熱電対線と熱電対延長線の2種類をご用意しており、延長線が補償導線に当たるものですが、熱電対と同じ金属素材を採用していますので、一般の補償導線と同様に安価でありながら、高精度測定が可能です。 一般的に、熱電対は受注生産品であるケースが多く、お客様にとって製品選定から注文/納品に至るまで、どうしても多くの時間を費やしてしまう製品領域です。当社も同様にカスタマイズ品の注文をお受けする機会も多いですが、それら熱電対用コネクタや熱電対線のすべてに型番/価格も明確に付け、お客様自身で選定しウェブサイトから簡単にオーダできる便利なシステムをご提供しています。ただし、これらを全部お客様で組み合わせて完成品にしていくことが難しい製品もありますので、当社のアプリケーションエンジニアがお客様のご要望に丁寧にサポートをする事で、従来よりもスピーディーに製品選定/購入をいただけるサービスをご提供しています。 熱電対関連以外の製品についてもお聞 かせ下さい松本:当社は、温度の領域以外にも計測機器の領域や圧力の領域などに製品ラインアップを取り揃えています。 当社の計測機器に関しては、ハンドヘルド機器と表示器/コントローラに区分けされています。その中でハンドヘルド機器は、安価な製品から高精度製品まで豊富な種類があり、各種産業で幅広く使用されています(写真2)。ほどんどの製品にミニチュアコネクタの入力端子が付いており、簡単に温度計の脱着/交換が可能になっています。また、熱電対による温度測定はもちろん、非接触式赤外線温度計も取り揃えています。ワイヤレス/ USB / SDカードタイプなどのデータロガ機能があり、あらゆる測定環境に対応し、さらにNIST校正証明書付属のハンドヘルド校正器のラインアップも取り揃えています。 表示器/ コントローラについては、NEMA 4(IP65)規格品で、1/32、1/16、1/8 DIN サイズで、非常に簡単でシンプルな構成メニューになっています(写真3)。その中で、当社の主力製品である『iSeries』は、熱電対、RTD、電圧、電流の様々な入力信号の選択ができ、PIDによる温度制御、圧力および歪みを測定することができます。LEDカラーディスプレイは、プログラミングにより緑/黄/赤に変更ができます。インターネット接続、MODBUS、RS232、RS485通信のオプションも用意しています。 そして当社の圧力トランスデューサに関しては、自社開発、設計、試作、製造、検査に至るまで、幅広くサービスを提供し、様々な形状を取り揃えているので、多くのアプリケーションで使用することが可能です(写真4)。その中でも『PX309シリーズ』は、±0.25 %と高精度かつ安価で提供しているので、大変ご好評頂いています。また『PX409シリーズ』は、±0.08%と高精度、長期安定性があり、自動車産業/航空宇宙産業など高精度測定が要求される用途に適しています。 流量計に関しては、研究室や実験室などで使用されるミニ風洞校正装置『WTM-1000』を紹介します(写真5)。この装置は、風速計を簡単に校正できる装置で、4つの固定対気速度(2.5、5、10、15m/s)により、均一性の高い風速を発生します。リモートオプションを利用すれば、ポテンションメータの接続により、風洞の大気速度を外部から制御/変更することができます。4ポイントNIST 校正証明書を付属しており、正確な校正が可能となっています。 今後の展開についてお聞かせ下さい武田:当面は、日本市場における当社の認知度を向上させる取り組みに特化していき、1 人でも多くの新しいお客様に当社の製品やサービスを利用して頂きたいと考えています。 そのためのツールとして、現在日本語の製品カタログを準備している状況で、今年の10月頃にはお客様のお手元にお届けできるよう準備を進めています。それから当社のウェブサイトに関してですが、より使い勝手、検索がし易いよう継続的に改善をしていきますし、製品使用の日本語化についても未対応製品がありますので、早期に完了し、お客様の利便性を向上させていきます。 また、当社の製品は米国ASTM / ANSI 規格のカラーコードを採用していますが、日本のお客様のニーズにさらに幅広くお応えできるよう、JISカラーの熱電対コネクタ/熱電対線等も標準品としてラインアップを進めて参ります。 そして、日本で需要の多い消耗品や、先にご紹介させて頂いた当社ならではの付加価値のある製品について、継続的に国内在庫の充実を図っていき、翌日納期の製品を増やす事でお客様の満足度を向上させていきたいと考えています(写真6)。本日はお忙しい中ありがとうございました。写真3 表示器/コントローラのラインアップ一例写真5 ミニ風洞校正装置『WTM-1000』写真4 圧力トランスデューサほか圧力測定製品写真6 日本オフィス内にある物流倉庫の風景