ブックタイトルメカトロニクス9月号2014年

ページ
12/52

このページは メカトロニクス9月号2014年 の電子ブックに掲載されている12ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

メカトロニクス9月号2014年

12 MECHATRONICS 2014.9 御社の概要についてお聞かせ下さい武田:当社は、1962 年に米国で設立された企業で、熱電対という工業用温度センサの製造が始まりになります。現在では、温度測定のみならず、湿度、圧力、ひずみ、流量、レベル、pH、導電率など、10 万点以上の計測/制御機器をウェブサイトやカタログで販売を行うスタイルで、米国を中心に成長を遂げてきた当業界におけるリーディングカンパニーです。 また、お客様の求められる仕様に合わせてカスタム製品にも対応しており、それらもウェブサイト上でお客様ご自身が構成してご注文ができる機能を整えています。しかし、取り扱っている製品が工業用温度センサという特殊な製品で、非常に多くの品揃えと組合せがあるため、お客様のご要望に細かく対応できるテクニカルサポートを充実させています。お客様からアプリケーションに合わせたカスタマイズ製品のご依頼、そのお見積りや製品選定など、電話を通じて色々なサポートを行うため、各国でフリーダイヤルを設置して対応しています。インターネットというと個人のお客様やBtoCユースなどを想像されますが、このBtoB 業界においては大手企業や研究機関を始めとする様々な業種のお客様からも多くのご利用を頂いています。もちろん、大手企業をはじめウェブサイトからご注文ができないお客様には、FAX 等によるお見積り/ご注文にも対応しています。  温度を始め、流量、圧力、計測機器の領域などで事業展開するオメガエンジニアリング。英国に本社を置くグローバル企業体“スペクトリス社”の一員となったことで、グローバル化が一気に加速し、本年1月に日本オフィスを設置した。今回は、同社の概要と製品、日本市場での事業展開などについて、事業部長/カントリーゼネラルマネージャー 武田 智彦 氏、アプリケーションセ-ルスエンジニア 松本 健志 氏にお話を伺った。オメガエンジニアリング事業部長/カントリーゼネラルマネージャー武田 智彦 氏アプリケーションセ-ルスエンジニア松本 健志 氏幅広い測定ニーズをカバーする、充実した製品群とサービスを提供~ウェブサイトとカタログを利用した事業展開~ そして2014 年からは、日本においても事業展開をスタートさせていますが、これは2011 年に、英国に本社を置く、精密機器、精密制御機器の開発/販売を行うグローバル企業体“スペクトリス社” の一員となったことがきっかけになっています。 それまでは、米国、英国を中心に事業展開を行っていましたが、2011 年にスペクトリス社の傘下に入って以降、2012 年に中国、2013 年にはシンガポール、韓国、ブラジルと、各国への展開を一気に加速させ、現在では世界15ヵ国に営業拠点/在庫センターを設置し、各国の言語、ビジネススタイルでサービスをご提供できる環境を整えています。現在は日本オフィスが一番新しいですが、本年中にはインドとオーストラリアなどにも展開し、さらにグローバル化を加速させていく予定です。 また、製品の販売については、先程オンラインビジネスのお話をしましたが、当社は30 年ほど前から外回り営業を置かず、カタログ販売をメインとしたビジネス展開を図っていました。 20 年ほど前からは、ウェブサイトでの販売もスタートし、テクニカルサポートとカスタマーサービスを充実させ、BtoBにマッチした体制で、カタログ/オンラインビジネス展開をしています。 現在は、ビジネス全体の約40%がウェブサイトからの受注になっている状況で、この傾向はますます高まっていくと考えています。 御社の主力製品となる熱電対用コネク タと熱電対線についてお聞かせ下さい松本:熱電対は、K / E / J / TといったタイプがASTM、IEC、JIS 規格などで定められており、例えばKタイプだと+極にクロメル、-極にアルメルといった異種金属を接合し、先端と端末の温度差で熱起電力が発生したものを計器で読み取って温度に換算します。当社の熱電対用コネクタは端末に接続します。様々な用途に対応できる汎用設計で、他社製コネクタとも相互性があり、接続部は熱電対と同じ金属材質を採用していることが(一部除く)、大きな特徴になっています。そのため、計器まですべて同じ熱電対素材で作られているので、起電力の誤差が少なくなり、高精度な温度計測を実現することができます(写真1)。 また、当社の熱電対用コネクタは大きく2つのタイプに分かれており、1つは小型のタイプでミニチュアコネクタと呼ばれる製品と、もう1つは少し大きいものになるのですが標準タイプと呼ばれる製品で、この2つのタイプがメインとなり、世界の多くのお客様にご利用頂いています。 標準タイプのピンの部分は、熱電対と同じ金属素材を丸めてピン形状に加工した物と、無垢熱電対素材を削りだし、ピン形状に加工したハイエンドな製品の2 種類があります。さらに使用用途により、パネルに埋め込んで使用するパネルジャックタイプや高温用のセラミッ写真1 熱電対用コネクタほか温度測定製品写真2 ハンドヘルド機器のラインアップ一例