ブックタイトルメカトロニクス5月号2014年
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メカトロニクス5月号2014年
8 MECHATRONICS 2014.5様々な製造工程の温度管理をサポートする車載、産業機器向けの電流検出に最適な特定用途向け非接触放射温度計を発売高電力/低抵抗シャント抵抗器を開発 オプテックス(株)は、「高温金属」「金属/光沢面」「フィルム測定」「ガラス測定」といった特定用途向けの非接触放射温度計『GT/GTLシリーズ』全92機種を発売する。 同シリーズは、「高温金属測定タイプ」「金属/光沢面測定タイプ」「フィルム測定専用タイプ」「ガラス測定専用タイプ」といった測定物に適した測定波長を採用した専用タイプなので、安定した測定を実現できる。合計92機種の多彩なラインアップにより、様々な温度レンジと測定エリアからユーザーの測定用途に合うモデルを選ぶことができ、工場ごとに異なる製造ラインや製造装置に適した機種を選択することで、従来よりも高いソリューションを提供できる。M12×28mmの小型センサヘッドにより装置組み込みに適しており(GT シリーズ ※GT-P7は除く)、応答速度は1msなので高速ラインにも ローム(株)は、車載や産業機器など高電力が必要なセットの電流検出用途に最適な高電力/低抵抗を実現したシャント抵抗器『PSRシリーズ』を開発した。PSR400 は定格電力4Wを、PSR500 は5W を保証しており、PSRシリーズとしてパワー抵抗器を新たにラインアップする。 同シリーズは、独自の精密溶接技術により、抵抗体金属と厚い銅電極を接合し、高い放熱性と熱容量をもった構造を実現。5W相当の高電力化とともに、高い生産性も達成した。また、一般的に抵抗値が低くなるほど抵抗温度係数は大きくなるが、今回、抵抗体金属に高機能合金材料を採用したことで、低抵抗領域でも優れた抵抗温度係数(TCR)を達成した。これにより、車載や産業機器分野など厳しい温度保証が要求されるセットの回路にも余裕対応できる(GT-1M / 2M、GTL-1M / 2M、GT-3M、GTL-3M)。ツインレーザ照準機能により、測定ポイントの確認とセンサヘッドの位置決めが容易(GTL シリーズ)。耐熱対策、レンズ面汚れ防止対策、取り付け角度調節、多彩な出力オプションなど、様々なオプションを組み合わせて使用することで、設置環境での対応力を向上することができる。 非接触温度計は、移動物体や品質面から接触したくない対象物などの温度制御用センサとして製造ラインや製造装置に使用されている。しかし、汎用的な赤外線測定波長を採用した非接触温度計では、金属、薄膜フィルムやガラス製造工程など測定対象物の特性によっては、測定が困難あるいは不安定になることもあるという課題があった。をもって使用することができるため、設計負荷の軽減にもつながる。 電流検出用途の抵抗器は、過電流やバッテリー残量を検知するための電流検出として使用される。これまでも、車載や産業機器で幅広く使われてきたが、近年、これらの分野で高機能化や電子化が進むにつれ、回路内の電流量が増大するため、より高電力対応が求められている。また、回路の消費電力を抑えるための低抵抗化、過酷な温度環境でも優れた抵抗温度係数を確保する高精度な抵抗器に対するニーズが高まっている。車載/産業機器を注力分野としている同社は、抵抗器からトランジスタ、ダイオードに至るまで、パワー分野におけるラインアップを強化している。 同社では、すでに2013 年10 月より月産10万個の体制で量産を開始しており、今後需要の拡大を見越し、月産100 万個に増産する予定。2014.5 同社では、2014 年4 月より発売し、1,000 台/年(GT / GTL シリーズ全機種)の販売を目標にしている。請求番号E5002請求番号E5001請求番号E0004