ブックタイトルメカトロニクス10月号2013年
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メカトロニクス10月号2013年
MECHATRONICS 2013.10 9保守効率の向上に貢献する高感度を実現しながらノイズに強い工業用分析計の新シリーズを開発静電スイッチコントローラICを開発横河電機(株)は、保守効率の向上に貢献する工業用分析計の新シリーズとして、『SENCOM(センコム)』を開発し、検出器に関する各種デジタルデータを内部に保存できるpH / ORP SENCOM 検出器『FU20F』と校正用ソフトウエアSENCOM PC ソフトウエア『SPS24』を発売した。『FU20F』にメモリチップを内蔵したので、検出器に関する校正用データなど各種デジタルデータを検出器に保存できる。これにより、『SPS24』をインストールしたPCもしくは同社の2線式液分析計『FLXA21』を用いて実験室など作業しやすい場所で校正することが可能になる。また、検出器を校正する際、変換器が設置されている場所に標準校正液を持ち込む必要がなくなり、複数の検出器を一個所で効率よく校正することができる。ローム(株)は、家電やOA 機器などの機械式のON/OFFスイッチを代替する、静電容量式のタッチスイッチを構築するためのコントローラIC『BU21079F』を開発した。同製品は、同社独自の高感度容量アナログフロントエンドにより、ノイズ耐性は静電スイッチにおいて業界最高水準であるIEC61000-4-6準拠の試験をクリアし、これによりノイズやEMI対策の部品が不要になるため、実装負荷の削減と大幅なコストダウンが可能。感度においては、独自の高速サンプリングを行うことで15mm厚のオーバーレイまで使用可能になり、今までは実現が難しかった厚みのある丸型や曲面のパネルにもタッチスイッチを導入することができる。間欠動作(待機時などにセンシング回数を減らすこと)により、従来のシリーズしかも『SPS24』は、最大4 本の検出器を同時に校正することができ、校正時間を大幅に短縮できる。さらに『SPS24』は、最大100本分の『FU20F』のデータを保存できる。PC上でプラントに複数ある検出器に関するデータを一括管理できるため、現場にある変換器にデータの確認に行かなくても検出器の状態やメンテナンス時期を予測することが可能になり、プラントの保守効率の向上に貢献する。液分析計は、石油、石油化学、鉄鋼、電力、上下水道などの各種プラントで、原料や製品の品質管理、反応状態の監視、排水処理工程の水質管理などに利用されている。分析対象の液体特性によって、検出器の劣化が進行したり汚れが付着したりすることで測定値に影響が及ぶのを避けるために、検出器には定期的な校正が欠かせない。こ品から消費電力をさらに削減している。高ノイズ耐性の実現により、一般製品の約2倍となる1mの長距離配線を可能にし、大型家電などタッチスイッチの実装が困難であった機器にも、配線長を考慮せずにタッチスイッチを実現できる。電源電圧は3.0 ~ 5.5V で動作し、I2C I/F、MCU 内蔵、マトリックススイッチ拡張機能、長押し機能などを備えており、スイッチ電極は8ch に対応している。電子機器の操作パネルには、いくつものスイッチが並んでいるが、その多くは機械式のON/OFF スイッチである。近年、スマートフォンに端を発するタッチ操作が広がり、静電スイッチには機械的な摩耗や塵などの侵入による接触不良がないことや、スタイリッシュなデザインを実現できるため、様々な機器の操作パネルに検討されれまでは、現場に標準校正液を持ち込み、組み合わせている変換器を用いて校正作業を行う必要があった。現場の環境によっては作業に危険を伴う場合もあり、安全な場所で効率よく作業したい、校正のために測定を中断する時間を短縮したいというニーズがあった。同社では、2013 年度1,500 本、2014 年度2,500本の販売を目標にしている。るようになった。同社では、2013 年7 月よりサンプル出荷を開始しており、2013 年11月から当面月産5万個の体制で量産を開始する予定。2013.10請求番号K5004請求番号K5003請求番号K0007