ブックタイトルメカトロニクス9月号2013年

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概要

メカトロニクス9月号2013年

10 MECHATRONICS 2013.9従来のコンベアでは不可能だった高度な搬送工程を実現する小型から大型まで幅広いサイズでのモデル共通設計を実現するリニアコンベアモジュールを発売液晶パネル用LEDドライバを開発 ヤマハ発動機(株)は、最先端のロボット技術を活かし、従来のコンベア機器に代わる次世代搬送機器、リニアコンベアモジュール『LCM100』を発売した。 同製品は、モジュール構造のため、搬送ラインを長くしたい時はモジュールを追加し、短くしたい時は減らすことができ、つくる製品が頻繁に変わり搬送ラインの構成を変更しなければならないといった場合も、モジュールの追加/削減により、柔軟に対応することが可能。サーボ制御でストッパやセンサの必要がなく、停止位置の設定もプログラムを書き換えるだけで対応が可能で、少量多品種や頻繁なライン変更など柔軟に対応することができる。リニアモータの原理でスライダ自身をダイレクト駆動するため、最高3m /秒での搬送が可能となり、従来のベルトコンベアやローラコンベアで必要な位置決め工ローム(株)は、液晶パネル(テレビ、モニタ)の低消費電力化に大きく貢献する4ch バックライト用LED ドライバ『BD9428』を開発した。同製品は、特許取得済みの高効率化システムにより、従来の制御方法と比較し、10%以上の効率改善に成功。無駄のない高効率化システムにより、機器の低消費電力化にも貢献。大電流化の課題となっていたコイルの音鳴りについても、PWM 調光時に電流波形を滑らかにする独自回路を内蔵することで解消し、静音性にも優れている。同社が誇る最先端の高耐圧BiC-DMOS プロセスにより、従来60VであったLED端子電圧を80Vに高め、最大LED電流も従来の150mA/ch から250mA/chに大電流化することに成功し、低インチから高インチまで幅広い画面サイズへの対応が可能となり、モデル共通程が不要となるため、タクトタイムを大幅に短縮、工程全体の効率化を図ることができる。必要な場所で正確に止まる、速度を変更する、ひとつのスライダだけを後退させるといったフレキシブルな動きにも対応し、前進/後退、加速/減速を自由に設定でき、動きの幅が広がることでこれまでのライン設計の枠を超えた、より自由度の高い設計を実現。 これまで、モノを運ぶ搬送工程はベルトコンベアやローラコンベアが主流だったが、大量生産/大量消費から少量多品種生産へと変わり、製品のライフサイクルが短くなる中、搬送工程にはこれまで以上の柔軟性と臨機応変な対応力が求められてきている。特に、電子機器やデジタル機器などの業界においては顕著で、製品や生産方法が早いタイミングで変わり、その度に生産ラインを設計の導入が容易。今回DIPパッケージを採用することで、放熱板をつけるなどの熱対策が容易になり、そのため単層基板での共通設計が可能となり、基板の省スペース化にも貢献。液晶パネルで使用される電力のうち、約7割はバックライト部分で占めるといわれ、その高効率化は常に大きな課題となっている。近年は急速にLED化が進んでいるが、同社はLED ドライバからLED に供給する電源電圧を最適化し、LED バックライト/システム全体の消費電力を削減する基本となる特許を取得し、機種開発を進めていた。一方で、セットにおける設計時間の短縮やコスト軽減のため、バックライト部分のLED ドライバと一次電源部分のAC/DCコンバータを同一基板上に構成し、プラットフォーム化するような要求も増えていたが、再構築するということが繰り返されている。 同社では、2013 年8 月1 日より発売し、400 台の初年度販売を計画している。高耐圧化や大電流対応、発熱対策が課題となっていた。同社では、2013 年9 月からサンプル出荷を開始し、2013 年11 月から当面月産20万個の規模で量産を開始する予定。2013.9請求番号J5002請求番号J5001請求番号J0010