ブックタイトルメカトロニクス8月号2013年

概要

メカトロニクス8月号2013年

8 MECHATRONICS 2013.8高精度かつ効率よくフィールド機器の校正が行える小型サイズと耐環境性能に優れ、圧力キャリブレータを発売装置組込みに最適な非接触放射温度センサを発売　横河メータ＆インスツルメンツ（株）は、差圧／圧力伝送器などのフィールド機器の校正を効率よく行える機能を備え、かつハンディタイプとしては最高クラスの高精度を実現した圧力キャリブレータ『CA700』を発売した。　同製品は、同社が高い技術をもつシリコンレゾナントセンサの搭載により、ポータブルタイプのキャリブレータとしては最高クラスとなる誤差± 0.02 ％ rdg の高確度で圧力測定が行える。電流／電圧についても、誤差± 0.015 ％ rdg の高確度で発生／測定が可能で、これにより、圧力伝送器などの校正に必要な、圧力、直流電流の入出力テストを高精度で行える。圧力伝送器、圧力スイッチの校正手順を内蔵メモリに記憶しており、校正作業を確実かつ効率的に行え、さらに調整前と調整後のデータ、誤差率を記録することができるため、機器診オプテックス（株）は、製造装置や生産ラインの温度管理に使用される組込型非接触（放射）温度センサ『サーモハンター CS シリーズ』を発売した。ラインアップは、低／中温（標準）モデル3 機種と高温（耐熱ヘッド）モデル3機種を用意。同製品は、小型ヘッドM12（φ 14）× 34mm サイズで、同社従来品のセンサヘッドに比べ約1／25もの大幅なサイズダウンを実現し、小型／省スペース化が進む様々な製造ラインや製造装置組み込みに対応可能。耐環境性能を求められる過酷な製造ラインでは、水や粉塵の浸入はセンサにとって故障の原因になるが、ドイツの規格であるDIN40050 Part9に規定されている保護等級IP69Kをクリアし、高圧滅菌洗浄などにも問題なく使用できる。センサヘッドの耐熱180 ℃を実現し、高温断や保守頻度の判断に役立てるなど、保守の質の向上が図れる。測定レンジが、－ 80k ～ 200kPa、－ 80k ～1,000kPa、－ 80k ～ 3,500kPa の3 モデルをラインアップし、1 モデルで対応できるレンジが広いため、測定するレンジに応じて多種のキャリブレータを用意する必要がなくなる。　プラントに多数設置されている差圧／圧力伝送器や圧力スイッチなどのフィールド機器には、正確さを保つために定期的な校正が求められる。プロセス用圧力キャリブレータは、こうした機器の校正を現場で行うための測定器である。プラントの安定操業や安全性確保への意識の高まりを受け、保守や点検の重要性が増しており、質の高い作業をより効率よく行えるキャリブレータが求められており、また、計装機器の高精度化に伴い、キャリブ環境下の使用でも水冷の必要性がないため（低／中温モデルは100 ℃）、高温環境下における冷却対応などのオプション装置や付帯設備が不要になり、設備コスト削減に寄与できる。レンズ面の水や油膜の付着は、測定精度の安定性のみならずメンテナンス性にも大きな影響を与えるが、同社独自のレンズコートにより、多少の油もエアパージで飛ばすか軽く拭い取るだけでレンズ面をクリーンに保つ。非接触温度センサは、製造工程での移動物体や、品質／衛生面から接触したくない対象物などの温度制御用センサとして製造ラインや製造装置に使用されている。特に、電機／電子業界、食品業界、自動車関連や非鉄金属業界向けの製造工程に使用される非接触温度センサには、小型化や耐熱／耐水などの性能が求められていた。レータにも一層の高精度化、高性能化が要求されている。　同社では、2013 年度600 台、2014 年度1,200 台（海外販売を含む）の販売を目標にしている。同社では、2013 年6 月21日より発売し、3,000 台／年（全機種、国内外）の販売を目標にしている。2013.8請求番号H5002請求番号H5001請求番号H0004