ブックタイトルメカトロニクス6月号2013年

概要

メカトロニクス6月号2013年

MECHATRONICS　2013.6 57　脱ガラス、金属代替、軽量化などの課題から近年市場拡大を続ける高機能プラスチック市場。その製造技術、研究開発のための専門展示展として、FRPやスーパーエンプラをはじめとした、プラスチックの研究／開発／成形／加工技術が一堂に集まる『第2 回 高機能プラスチック展～プラスチック ジャパン～』が、2013年4月10日（水）～12日（金）の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。■視認性／操作性／信頼性に優れる　スガ試験機（株）は、色を測ることにこだわり、視認性／操作性／信頼性に優れる携帯分光測色計『CC-m』の展示を行っていた。　同製品は、4.3インチの大画面カラー液晶を採用し、操作ボタンがわかりやすく、測定結果をその場で大きくグラフ表示できるなど、誰でも見やすい画面デザインになっている。必要な機能をすべてメイン画面に配置することで、操作の手間をより少なくし、作業の時間を短縮化。デュアルシンクロセンサ方式を採用し、サンプルからの反射光とランプの光量の変動を波長ごとに同時に監視するなど、長期の安定測定を実現。■高品質、高精度な　シリコーン材成形を実現　（株）ソディックは、同社独自開発の可塑化射出装置（V-ライン）を搭載し、高品質、高精度なシリコーン材成形を実現する熱硬化性用射出成形機『LS40EHV』の展示を行っていた。　同製品は、同社独自の制御技術により、最適なタイミングでの可塑化と射出が制御可能となり、正確で再現性が高い。電動方式と油圧方式の長所を組み合わせた、電動ハイブリッド直圧型締装置を搭載し、正確な型締姿勢を維持する高い剛性を確保しているため、型締力が均一に作用する。これにより、金型にかかる面圧が安定し、高品質／高信頼の成形を実現。■一定の配合割合で　自動計量、撹拌、供給ができる　轟産業（株）は、接着剤や特殊コーティング剤などの各種原料液体について、一定の配合割合で自動計量、撹拌、供給を行える自動調液装置の展示を行っていた。　同製品は、同社製ディスペンスバルブを用いることで、独自のパルス切り出し制御が可能となり、これにより、落差補正／液体の物理変化などの影響を受けずに繰り返し再現性の高い計量が可能。簡単な入力項目で目的の調合液を得ることができるために、人為的配合ミスがなくなり、品質管理の徹底が図れる。■色／表面状態の影響を受けずに　凹凸が検出できる　八光オートメーション（株）は、独立行政法人 産業技術総合研究所との共同開発による分光画像処理法により、色／表面状態の影響を受けずに凹凸が検出可能なハンディー凹凸形状スキャナ『HIU-SC100』の展示を行っていた。　同製品は、従来読み取りが難しいとされていた、鋳肌（梨肌）上の文字が読み取れ、分光画像処理法により対象物の色や錆びの影響がない。左右の照明により3次元的に画像を取り込むため、色／表面状態の影響を受けずに傷や凹凸の抽出ができる。ハンディタイプにより、オペレータの作業効率が向上する。　同展示会の次回開催は、2014年4月16日（水）～18日（金）の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。第2回 高機能プラスチック展（プラスチック ジャパン）第4回 高機能フィルム展（フィルムテック ジャパン）2013年4月10日（水）～12日（金）東京ビッグサイトリードエグジビションジャパン（株）■ 会　期■ 会　場■ 主　催　FPD（液晶、タッチパネル、有機EL）、新エネルギー（太陽電池、二次電池、燃料電池）、スマートフォン、LED、建材、医薬品、食品包装など、様々な分野における高機能フィルムの研究／開発／製造／加工技術が一堂に集まる専門展示会『第4 回 高機能フィルム展～フィルムテック ジャパン～』が、2013年4月10日（水）～12日（金）の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。■ワイヤレス、そしてシンプル　ウシオ電機（株）は、ワイヤレスタイプでシンプルなデザインを実現した紫外線薄型照度計『UIT-θ365』の紹介を行っていた。　同製品は、4.9mm の薄型を実現し、光学フィルムへのUVコートやレンズのUV接着での照度管理に適している。斜め入射の光を効率良く取り込むことが可能で、拡散連続光でも測定値の高繰り返し再現精度を実現。係数補正機能により、他の照度計とのデータ互換が容易で、器差補正も可能。バッテリは二次電池を使用し、充電を行うことで繰り返しの使用が可能。■NC高速ロール材／シート材兼用モデル　曙機械工業（株）は、NC高速ロール材／シート材兼用のハイブリットトリミング機『MP-600SR』の展示を行っていた。　同製品は、ラック式テーブルPat.でシート材加工が行え、VARIABLE CUTにて多彩な加工を実現する。高精度ダイレクト送りフィード方式を採用。オプションにて、ダイレクト補正CCDカメラ位置決め機構、0.001mmの刃高微調整機構、QDCフィクスチャー対応などを用意している。主な仕様は、刃型最大寸法（mm）：W600×D400、最大材料幅（mm）：600、刃型上下ストローク（mm）：30、など。■シャープな切れ味、　クリーンなフラフを実現　（株）ホーライは、シャープな切れ味とクリーンナフラフを実現するFG 型フィルム専用粉砕機『FG-2060』の展示を行っていた。　同製品は、シャープなヘリカルカッタを採用し、カットされた流動性の良いフィルムのフラフは、表面に光沢があってきらきら輝いている。オープンカッタで摩擦の小さい構造を採っているため、機械の温度上昇は小さく、フィルムの粉砕熱も小さいため、低融点グレードフィルムの粉砕に適している。従来機に比べて騒音が小さい。また、消費動力が小さく、粉砕効率がよい。■シンプル構造で、　分解洗浄やメンテナンスも容易　兵神装備（株）は、シンプル構造で、分解洗浄やメンテナンスも容易なマイクロディスペンサ『HD型』の展示を行っていた。　同製品は、軽量／コンパクト設計で、ケーシング内容積を可能な限り削減できる。エア抜き／液パージ時の廃液量も少なく、材料ロスの低減に貢献する。液体の供給機器ごと吐出ユニットを交換すれば、簡単に液体を切り替えることができ、段取り時間を短縮することが可能。吐出ユニットは、冷蔵／ 冷凍保管が可能なため、内部を洗浄する必要がなく、廃液をゼロにすることもできる。　同展示会の次回開催は、2014年4月16日（水）～18日（金）の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。熱硬化性用射出成形機『LS40EHV』携帯分光測色計『CC-m』自動調液装置マイクロディスペンサ『HD 型』ハンディー凹凸形状スキャナ『HIU-SC100』ハイブリットトリミング機『MP-600SR』紫外線薄型照度計『UIT- θ 365』の紹介パネルと模型FG型フィルム専用粉砕機『FG-2060』2013年4月10日（水）～12日（金）東京ビッグサイトリードエグジビションジャパン（株）■ 会　期■ 会　場■ 主　催