ブックタイトルメカトロニクス6月号2013年

概要

メカトロニクス6月号2013年

10 MECHATRONICS 2013.6家電機器や産業機器の開発/生産現場で高精度測定を実現する光量最大33％、発光効率最大38％向上し、パワーメータ2機種を発売20,190lmの大光量を実現した照明用LEDを開発　日置電機（株）は、産業機器や家電機器の開発現場において高い精度を求める測定ニーズに対応した、パワーメータ『PW3336（2ch 仕様）』、『PW3337（3ch 仕様）』の2 機種を発売した。　両製品は、同社従来機種と同等の測定確度を保ちながら、直接入力方式で最大65A までの大電流が高精度で測定できる。オプション品のクランプセンサを用いれば、最大でAC5,000A までの電流測定ができるようになり（同社製フレキシブルクランプオンセンサCT9667 使用時）、大電流測定を必要とするインバータやモータなどの特性評価に威力を発揮する。高調波解析機能を標準装備しているため、オプションとして追加購入する心配がない（高調波とは、商用周波数（50Hz ないし60Hz）を除く高い周波数成分のことで、高調波成分が存在すると、電シチズン電子（株）は、従来品から性能向上させた5パッケージ11 品種の照明用LED『COB（Chip onBoard）シリーズ Version2』を開発した。同製品は、適用部材の再選定と最適化で光の取り出し効率を高め、同社従来品に比べて光量では15 ～ 33 ％、発光効率では15 ～ 38 ％性能向上した。既存光源で、電球10W ～水銀灯300W クラスに相当する光量範囲を実現するには、数百種類にもおよぶ光源種類が必要だが、これをわずか5 パッケージでカバー可能で、LED 周りの光学設計の共通化など、器具設計の効率化が図れる。パッケージのサイズ／形状／電気回路は、従来仕様を踏襲しているため、『COB シリーズ Version1』から置き換えることも可能で、コネクタやドライバなど、LED 周辺部品もそのまま継続使用することができる。圧、電流にゆがみが生じてしまい、その結果機器の誤動作などを招く。そのため、電気機器などの開発現場では、非常にニーズの高い機能である）。インタフェースは、GPIB、D/A 出力、RS-232C、LANを各種用意しているので、ユーザーのニーズに合った選択ができる。主な使用用途としては、家電機器（AV 機器、白物家電、空調機器）の消費電力測定／産業機器（空調機器、工作機械、情報機器）の消費電力測定／モータ、トランス、電源、インバータ、パワーコンディショナなどの特性評価、など。　現在、白物家電やAV 機器などに代表される家電機器、工作機械や大型空調機器などに代表される産業機器の開発においては、多くの企業が省エネ能力の向上をめぐって、しのぎを削っている。そのため、省エネ性能を把握する電力計には、高い精度が求められている。また、モータ同社独自技術のチップ・オン・アルミ工法による高い放熱性と光の取り出し効率を高めることで、1 個のLEDから得られる光量範囲をより広くした。広い光量範囲をもつLED を5 パッケージ11 品種ラインアップすることで、約100 ～ 20,190lm（0.8 ～ 170W クラス）の明るさ範囲を絶え間なくカバーする。同シリーズの中から所望の発光効率をもつLED を選択することもできる。照明器具を構成する際の配光設計を考慮し、発光面から均一な光が得られるようにLED 素子を配列している。従来品の『COB シリーズ Version1』は、「1 個のLED から得られる光量範囲が広いこと」「発光効率による製品選択が可能」という特徴があった。省エネルギー化の加速／促進といった社会要請、また大光量照明器具やインバータ、パワーコンディショナなどその特性を評価する開発現場においても同様である。　同社では、年間販売台数1,200 台（2 機種合計）を予定している。のLED 化といった市場動向やニーズを受け、今回の製品では、素子などの部材を見直し、更なる高効率化と大光量化を実現した。同社では、2013 年5 月より量産を開始する予定。2013.6請求番号F0011請求番号F5002請求番号F5001