メカトロニクス3月号2013年 page 56/60
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56 MECHATRONICS 2013.3 エレクトロニクス製造・実装に関するあらゆる装置、技術、 部品・材料が一堂に集まる専門技術展である、リード エグジビション ジャパン(株)主催の『第42 回 インターネプコン・ジャパン エ....
56 MECHATRONICS 2013.3 エレクトロニクス製造・実装に関するあらゆる装置、技術、 部品・材料が一堂に集まる専門技術展である、リード エグジビション ジャパン(株)主催の『第42 回 インターネプコン・ジャパン エレクトロニクス製造・実装技術展』を始め、『第30 回 エレクトロテスト・ジャパン』『第14回 半導体パッケージング技術展』『第14 回 電子部品EXPO』『第14 回 プリント配線板EXPO』『第4 回先端 電子材料EXPO』『第3 回 [ 精密][ 微細] 加工技術EXPO』で構成される『NEPCON JAPAN 2013』と、『第5 回 国際 カーエレクトロニクス技術展』『第4回EV・HEV 駆動システム技術展』『第3 回 クルマの軽量化 技術展』『第1回 クルマのITソリューション』から成る『オートモーティブ ワールド2013』、そして『ライティング ジャパン2013』が開催された。 各社出展ブースに加えて、連日、製品技術セミナーや基調講演、シンポジウムなどのイベントも会場各所において数多く催されており、大勢の人を集めていた。 3日間の総来場者数は、3展示会合わせて68,803名に上った。■ラミノCTにより、断面の確認が可能 東芝ITコントロールシステム(株)では、マイクロフォーカスX線CT装置(傾斜型CT機能)『TOSMICRONS5110IN+傾斜型CT 機能』を展示していた。 同製品は、IC、電子部品、実装基板の検査に適した装置で、傾斜型CT機能(ラミノCT)により、断面の確認が可能。特徴としては、①回転テーブル(φ180mm)+ラミノ(斜め)CT 機能をセットで提供(回転テーブルは脱着方式)、②110KV 開放型X 線発声装置を搭載。開放型X線発生装置を搭載したことで低ランニングコストを実現、③サンプルを傾けることなく、斜め方向から透視検査が可能な傾斜機能を装備( 視点自動追従:標準装備)、④操作性、機能性にすぐれたソフトウエアを搭載し、すべての操作がマウスひとつで可能でる、といった点が挙げられる。■高速かつ高精度な実装を実現 ソニーイーエムシーエス(株) では、実装機の新シリーズ『1000シリーズ』の製品である、電子部品装着機『SIH1000』、基板外観検査機『SI-V1000』、クリームはんだ印刷機『SI-P1000』の3 機種を展示していた。 電子部品装着機『SIH1000』は、ソニー独自の『プラネットヘッド』を進化させた『スーパープラネットヘッド』を搭載した製品で、従来機比で体積6分の1、重量3分の1と大幅に小型軽量化を実現。1ヘッドあたり16ノズルを搭載し、75,000CPH の高速実装と±23μm(3σ)の高い装着精度を実現する。『1000シリーズ』は共通デザインとして、人間工学を基に使いやすさを追求した独自のラウンドフォルムを採用しており、初心者でも扱い機種となっている。この『SI-H1000』についても、操作にあたっては熟練を必要とせず、ディスプレイ部も、目的の画面まで3クリック以内のアクセスを実現するなど操作性を向上させた工夫が凝らされている。■ 7つの『省』を実現 パナソニック デバイスSUNX(株)では、プログラマブルコントローラ『FP7シリーズ』を、デモを交えて紹介していた。 同製品は、半導体、自動組み立てから食品包装業界まで、幅広い業界のさまざまな装置、設備の制御に使用可能なプログラマブルコントローラで、製造現場の悩みを解決する新発想の機能を搭載している。中でも注目されるのが、ユーザーのニーズを反映し、現場における様々な工程や時間の『省』を実現するというコンセプト。これはプログラミング時間、デバッグ時間、セキュリティ対策工数、稼働監視、メンテナンス、復旧工数、スペースとコストのそれぞれの『省』を実現するという機能で(デバック時間については近日対応)、多くの来場者が説明に耳を傾けていた。■上位機種の検査方式、アルゴリズムは そのままに低価格を実現 (株)アイビットでは、インライン方式の実装基板X 線検査装置『ILX-1000』を紹介していた。 上位機種の検査方式、アルゴリズムはそのままでありながら低価格を実現した本製品は、実装基板のBGAのはんだ付け検査、QFN/SONなど、フェイスダウン実装のはんだ付け部を自動検査する。また、ミニフォーカスX線の採用で、マイクロフォーカスの1/3のランニングコストを達成している(『X線ステレオ方式』による3D検査はオプション設定)。小型、省スペースで、X線漏洩線量は1μSv/h以下の安全設計。X線の取り扱い資格も不要である。■部品挿入とはんだ付け工程を一体化 し、完全自動化を実現 (株)ジャパンユニックスでは、レーザはんだ付けシステム『UNIVERSE S』を展示していた。 本製品は、治具が不要で、部品挿入とはんだ付け工程を一体化し、完全自動化を実現。かつ、一体化によって省スペース化と工程数の削減に貢献するもので、効果検証で99.9%の良品率の達成、サイクルタイム1/3、UPH 約300%を実現したという。『UNIVERSE S』が有する部品実装機構には、多関節ロボットによる自動部品挿入機能を搭載しており、電子部品のピッキングと基板挿入を自動化することで、治具や反転作業が不要。多関節ロボットが基板の下面から部品を挿入/保持し、上部レーザはんだロボットが、基板上面ではんだ付けを実施する。部品挿入からはんだ付けまで一連の流れで自動化することで作業時間の圧縮、省スペース、人件費の削減、良品率、及び大幅な作業の改善に貢献する装置となっている。■光をコントロールする材料 味の素ファインテクノ(株) では、各種の材料を展示し、多くの注目を集めていた。 『光デバイスの高性能化、高機能化を実現できる材料』は、光を通す(=透明)という特性を有するもの。熱硬化液状(一液性)では、高透明性:全光線透過率98%~(380nm)で、様々な特性を付与できるという特徴をもつ。付与可能な特性としては、①耐黄変性(熱、UV)、②低温硬化:60 ℃ 1h~、③高鉛筆硬度:~5H(3μm)、④高温高湿信頼性、などの点があり、想定される用途は光学接着、光導波路アンダーフィル、ハードコート材などがあるという。加えて、同材料による熱硬化/粘着フィルムは、①従来のOCAテープに比べ、信頼性の高い密着が得られる透明接着フィルム、②高透明性:全光線透過率95%~(380nm)、という特徴がある。 併せて、『光デバイスの高性能化、高機能化を実現できる材料』についても展示していた。 このうち、光を取り出すという特性を有する光拡散粘着フィルムは、有機EL 照明の発光効率を上げ、自然な光を演出する材料で、①視野角による彩度/色相の変化が少ない、②取り扱い容易な粘着タイプ、という特徴がある。また、同様の特性をもつ高屈折率材料は、屈折率を1.5~1.8まで制御した透明材料であり、熱硬化液状/フィルム形態での提供が可能で、高屈折率コーティング材料としての開発例があるという。 また、光を反射する(白色)という特性の材料も紹介。これは耐環境試験後も高い白色反射率を維持するという特徴をもっており、形態としては、LED ダイアタッチ剤などの用途が考えられる一液性ペースト、LED反射基板などの用途が期される熱硬化フィルムがある、という。 同展示会の次回開催は、2014 年1 月15日(水)~17日(金)、東京ビッグサイトにおいて予定されている。ネプコン ジャパン2013 2012年1月16日(水)~18日(金)東京ビッグサイトリード エグジビション ジャパン( 株)■ 会 期■ 会 場■ 主 催『TOSMICRON-S5110IN+傾斜型CT 機能』レーザはんだ付けシステム『UNIVERSE S』味の素ファインテクノ(株)の展示電子部品装着機『SI-H1000』インラインX 線検査装置『ILX-1000』プログラマブルコントローラなどを搭載したデモンストレーション展示