メカトロニクス2月2013年 page 9/60

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MECHATRONICS 2013.2 9請求番号B0007プラントや石油/ 天然ガス生産設備の安全操業を支える自動車／建設機械などの開発現場の開発効率を向上させる安全計装システムの機能を強化記録計に搭載するGPSユニットを発売横....

MECHATRONICS 2013.2 9請求番号B0007プラントや石油/ 天然ガス生産設備の安全操業を支える自動車／建設機械などの開発現場の開発効率を向上させる安全計装システムの機能を強化記録計に搭載するGPSユニットを発売横河電機（株）は、2005 年2 月に発売した安全計装システム『ProSafe-RS（プロセーフ　アールエス）』の機能を強化した『ProSafe-RS R3.02.00』を開発し、販売を開始した。今回の機能強化では、砂漠などの高温環境下に対応したデジタル入出力とアナログ入力モジュールを開発した。これまでは、入出力モジュールを一定の間隔を空けて実装することで熱のこもりにくい構造にする必要があった。新しいモジュールは、周囲温度70℃までの環境で使用する場合にも室内などの常温環境と同様に実装できるため、省スペース化を実現する。 またプラントでは、DCS と安全計装システムを異なるタイミングでリプレースする場合が多くあるが、ProSafe-RSは他社のDCSと柔軟に接続できるオープンな通信をサポートし日置電機（株）は、同社製メモリハイコーダ『MR8875』に搭載することで測定データとともに、測定位置、速度、高度情報の同時保存ができるGPSユニット『Z5005』を発売した。Z5005の特徴は、①すでに発売の各種ユニットによる測定と同時にGPSデータ（地図情報）も保存できる、②トリガがかかったときの位置や速度、高度を測定可能、③ GPSからの時刻データをもとにメモリハイコーダ内の時計を補正することができる、などが挙げられる。『MR8875』は、車載での使用を想定した薄型の本体だが、使用状況の厳しい車両／自動車の走行実験での使用を考慮し、JIS 自動車振動規格に準拠している。SDカードによる長時間のリアルタイム記録ができ、さらに、USB ／ LAN も標準装備し、ユーザーの測定環境に合っている。今回は、Ethernet接続により大規模なシステムの構築も容易にする通信プロトコルModbus/TCPに対応している。他社DCSとの連携機能が充実したことで、DCSメーカーにしばられずProSafe-RSへのリプレースが容易になる。主な市場と用途は、石油／天然ガス／石油化学などのプロセス産業各種プラントにおける緊急プラント遮断システムや、防消火システムの構築など。石油や天然ガス、石油化学、鉄鋼などのエネルギー／素材産業では、事故の防止、地球環境保全、企業の社会的責任などの観点から、プラント操業時の安全確保がますます重視されるようになっている。そのため、操業時の異常を検出し、シャットダウンなどの緊急動作を安全に実行する安全計装システムのニーズが高まっている。同社では、2012 年度1,500 システム、2013 年度た多様な記録媒体が使用できる。現場で使用することから、多様な電源を用意し、AC アダプタ／DC12 ～ 28Vに対応している。これにより、カーバッテリによる駆動もでき、場所を選ばない測定が可能になる。車載試験や設備の保守管理など屋外での使用を想定しているため、明るい場所でも画面が見やすいように、視認性に優れた高精細8.4 型高輝度TFT カラー液晶を採用し、また直感的に操作しやすいようにタッチパネルを採用し、測定したその場で評価が可能。プラグインユニットを4機種用意し、自動車特有の制御信号であるCAN信号や電圧、電流、歪み、温度のデータを同時サンプリングで測定することができる。自動車、建設機械などの開発現場では移動体を測定対象とする際に、測定した地図情報などについても把握す1,700 システム（海外での販売を含む）の販売を目標にしている。る必要があり、さらにこうした移動体の測定では、起伏があったり湾曲したりするなど複雑な地形を走行することが想定される。同社では、100 台／年の販売台数を目標にしている。2013.2請求番号B5004請求番号B5003