メカトロニクス9月号2012年 page 11/60
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概要:
MECHATRONICS 2012.9 11電池など電気化学の研究開発分野に貢献する記憶容量900GBを実現するケミカルインピーダンスアナライザを発売毎分10,500回転のエンタープライズ向け2.5 型HDDを商品化日置電機(株)は、一次電....
MECHATRONICS 2012.9 11電池など電気化学の研究開発分野に貢献する記憶容量900GBを実現するケミカルインピーダンスアナライザを発売毎分10,500回転のエンタープライズ向け2.5 型HDDを商品化日置電機(株)は、一次電池/二次電池/燃料電池および電気二重層コンデンサなどの材料や部品、腐食/防食、めっきなどの表面処理といった電気化学分野を主なターゲット市場とし、様々な周波数で測定したインピーダンスを複素平面に図示したCole-Cole プロットや等価回路解析などの機能によって、特に研究開発分野での特性解析に威力を発揮するケミカルインピーダンスアナライザ『IM3590』を発売した。同製品は、電気化学系の材料や部品の特性を評価する際に必要な等価回路モデルを4種類搭載し、周波数を連続的に変化させて得られた測定値をこの4種類のモデルから使い分けて解析することで、電荷移動抵抗や電気二重層容量などの各種パラメータ成分を推定することができる。燃料電池などの電気化学系の材料や部品は、低周(株)東芝は、記憶容量900GB(ギガバイト)を実現した毎分10,500回転のエンタープライズ向け2.5型ハードディスク装置(HDD)『AL13SEB900』をはじめとした全4 機種を商品化する。同製品は、垂直磁気記録方式の磁気ヘッドやディスクの磁性層の改良により、面記録密度を856Mbit / mm2(552Gbpsi)に向上させ、これにより業界最大クラスの記憶容量900GBを実現した。トラッキング性能を向上させるために、トラッキング用の位置決め機構に同社独自開発の2 段アクチュエータを採用した。2 段アクチュエータは、通常のトラッキング用アームの先端部分に、電圧の制御により伸縮変化するピエゾ(PZT)素子の精アクチュエータを搭載したもので、1段アクチュエータと比較して、位置決め精度を約30%改善できる。線記録波数によるインピーダンス測定が必要とされ、これに対応するため周波数1mHzまでの測定が可能。インピーダンスを測定する際の、一つの表示方法であるCole-Cole プロットによるグラフ表示が可能で、これにより周波数変化に伴う特性を視覚的に表示することができる。誘電率εや導電率σを含む18 種類の測定項目を搭載し、使用者のニーズに応じた測定が可能。主な仕様は、測定項目:Z /Y/θ/Rs /Rp /X /G /B / Ls / Lp/Cs / Cp/Q/D/DCR/σ/ε/ T、測定レンジ:100m Ω~ 100M Ω/ 10 レンジ(すべてのパラメータはZで規定)、基本確度:± 0.05 % rdg.、測定周波数:1mHz ~ 200kHz など。インピーダンスアナライザは、測定周波数や測定電圧を連続的に変化させながら、被測定物の特性を観るとい密度の向上により、同社従来機種『MBF2600RC』と比べて内部転送レートを約32%向上させ、内部転送レート286MB / s を実現した。高速のデータ処理が求められるサーバなどに適している。また、新製品全機種はEU(欧州連合)RoHS指令への適合や、本体全体のハロゲンフリー/アンチモンフリーの実現など、人と環境に配慮した設計を行っている。近年、エンタープライズ向けHDD 市場においては、高速なデータ処理性能に加えて、発熱量の抑制、消費電力の低減、実装スペースの縮小などが求められており、従来主流だった3.5 型HDD よりも、小型で低消費電力の2.5型HDD への要望が高まっている。このような中、同社は、大容量の900GB を実現した毎分10,500 回転のエンタープライズ向け2.5 型HDD を製品化することで、うスイープ測定、周波数スイープ測定の結果から被測定物を構成する各要素の値を求める等価回路解析を主要な機能にしている。同社は、年間販売台数160 台を目標にしている。サーバやストレージシステムなどのエンタープライズ向けHDD のニーズにこたえていく。同社では、8 月より量産を開始する。2012.9請求番号J5004請求番号J5003請求番号J0016