メカトロニクス8月号2012年 page 57/60

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MECHATRONICS　2012.8 57　スマートコミュニティの実現に向けた展示会『スマートグリッド展2012』と、電気自動車をはじめ次世代の自動車製造に関わる展示会『次世代自動車産業展2012』が東京ビッグサイトにおいて同....

MECHATRONICS　2012.8 57　スマートコミュニティの実現に向けた展示会『スマートグリッド展2012』と、電気自動車をはじめ次世代の自動車製造に関わる展示会『次世代自動車産業展2012』が東京ビッグサイトにおいて同時開催された。　今回は両展示会のほかに、機械加工や製造業に関わる展示会『Product Innovation Fair -モノづくり革新展』、バイオマス燃料製造、発電／熱利用に関わる展示会『バイオマスエキスポ2012』（主催：（社）太陽経済の会）、マグネシウムの金属加工、成形に関わる展示会『第4 回 国際マグネシウム展』（主催：茨城マグネシウム工業会）も同時開催され、3日間の総来場者数は44,049名を集めた。■省設置スペースを実現する　小型／軽量の急速充電器　ニチコン（株）は、省設置スペースを実現する小型／軽量のEV 用急速充電器の展示を行っていた。　同製品は、CHAdeMO認証、省設置スペースを実現し、通信モジュールにも対応。出力タイプは、20／30／50kWをラインアップし、車載ユニットで培った技術と部材の共有化により、高信頼性／小型／低コストを実現。外形寸法は、W350× D880× H1,565（50kWタイプ）／W350×D595×H1,565（20 ／30kWタイプ共通）。重量は、220kg（50kWタイプ）／ 170kg（30kWタイプ）／ 150kg（20kWタイプ）。■低燃費／高負荷起動を実現　北越工業（株）は、同社独自開発の制御ロジックにより、低燃費／高負荷起動を実現する可変速ディーゼルエンジン発電機『VSG28A』の展示を行っていた。　同製品は、負荷の消費電力に合わせて自動的にエンジン回転速度を制御し、燃料消費を大幅に削減する省エネ運転機能を搭載。また、同社独自開発の制御により負荷起動特性を改善し、28kVAクラスで15kW のモータ起動を実現。最大22kWの大容量単相3線出力が可能で、出力切り替えから運転モード、省エネ管理、異常確認などをタッチパネルで簡単に操作ができる。■作業の簡素化と信頼性を向上　ピアス販売（株）は、カシメ作業における作業の簡素化と信頼性を向上させるカシメボルト『チェックル』の展示を行っていた。　同製品は、カシメ作業でパネルへの取り付けができるため、作業が簡素化でき、溶接工程が不要によりカラー鋼板やめっき鋼板にもそのまま使え、作業環境も改善される。ワンボルトで広範囲の板厚へ対応でき、在庫管理も低減できる。押し込み剥離／回転剥離ともに高保持力で信頼性が向上。独自のカシメシステムとの併用により大幅に作業性が向上し、インライン化も可能。■わずかな水流からでも稼働し　電力供給を可能に　シンフォニアテクノロジー（株）は、わずかな水流からでも稼働し電力供給を可能にするマイクロ水力発電装置『リッター水力発電』の展示を行っていた。　同製品は、水車と発電機を一体型ユニットにするとともに小型／軽量化を実現し、取水／排水水路につなぐだけで簡単に設置できる。風力発電のノウハウを駆使し、水の流量が変動しても安定した電力供給を実現。わずかな水流（1 秒間に数リットル程度）でも発電でき、また構造の簡単なクロスフロー水車の採用により、混入物による破損リスクを軽減できる。　両展示会の次回開催は、2013年5月29日（水）～31日（金）の3日間、東京ビッグサイトにて予定されている。スマートグリッド展2012/次世代自動車産業展2012画像センシング展 20122012年5月30日（水）～6月1日（金）東京ビッグサイト日刊工業新聞社■ 会　期■ 会　場■ 主　催　今や日本の”ものづくり”や社会に欠かせない存在となったマシンビジョンシステム。そんなマシンビジョンシステムを構成する画像処理機器が一堂に集結する専門展示会『画像センシング展 2012』がパシフィコ横浜で開催された。　今回で通算27回目を迎える同展示会は、「画像センシング技術研究会」を開催母体とした『第18回画像センシングシンポジウム：SSII2012』に併設という形で開催され、3日間の来場者数は15,173人を集めた。■300℃以上の被検体の温度計測に　（株）ノビテックは、従来のシリコンCCDに代え、InGaAs CCDセンサを採用することにより、より低温の300℃からの計測が可能となった2色式温度計測システム『Thermera-InGas』の展示を行っていた。　同製品は、温度のリアルタイム計測およびオフライン計測が行え、任意のバンドパスフィルタを用いた2波長からの温度計測が可能。映像と温度の処理はすべてコンピュータで行われ、画像を観察しながら画像中の指定点の温度を計測できる。通常のポイントの温度計測／解析に対して、2次元で測定するため、温度分布の掌握に有効。■眼球運動と生体信号の　同期計測／解析が可能　（株）ナックイメージテクノロジーは、「人はどこを見ているのか？」を可視化／計測しながら、同時に被験者の様々な生体信号を計測／解析する眼球運動・生体信号統合解析システムの展示を行っていた。　同システムは、眼球運動計測装置（アイマークレコーダ）と生体信号計測装置（ネクサス）により構成。トリガキットにより、眼球運動計測装置と生体信号計測装置の同期計測／解析が可能。収録後、データは『BIMUTASVideo』で統合し、同期再生も可能。■ロボットの目の役割を果たす　（ 株）三次元メディアは、ばら積み部品をロボットで掴むための目の役割を果たす3次元ロボットビジョンセンサ『TVSシリーズ』の展示を行っていた。　同製品は、ワーク対象を自ら認識し、作動することが可能で、ばら積み部品の加工ラインへの供給／ばら積み部品のキッティング作業／レイアウト簡素化のためのパーツフィーダなどの置き換え／人には過酷な場所でのアライメント作業などに適している。一体型とセパレート型を用意している。■高速かつ高感度を両立　浜松ホトニクス（株）は、高速かつ高感度を両立し、インラインをはじめとする幅広い用途で使用できるTDIカメラ『C10000-801』の展示を行っていた。　TDI（Time Delay Integration）は、CCDの特殊な読み出し方式で、一定速度で移動する対象物の移動方向／速度とCCDの電荷転送方向／速度を合わせた撮像を行うものである。高速性に加え、移動する対象物を繰り返し（CCDの垂直段数分＝128倍）露光することで高感度が得られる。同製品は、従来のラインセンサカメラでは不可能であった低照度レベルでの撮像を可能にし、幅広い用途に対応する。また、フレーム読み出しモード搭載により、視野調整やフォーカス合わせなどが容易に行える。可変速ディーゼルエンジン発電機『VSG28A』TDIカメラ『C10000-801』マイクロ水力発電装置『リッター水力発電』眼球運動・生体信号統合解析システムカシメボルト『チェックル』2色式温度計測システム『Thermera-InGas』3 次元ロボットビジョンセンサ『TVS シリーズ』EV 用急速充電器2012年6月6日（水）～8日（金）パシフィコ横浜アドコム・メディア（株）■ 会　期■ 会　場■ 事務局