メカトロニクス4月号2012年 page 9/60
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MECHATRONICS 2012.4 9国際的ガイドラインICNIRP2010に適合する無線通信規格ISA100.11aに準拠した磁界測定器を発表無線フィールド機器のラインアップを拡充日置電機(株)は、電気設備や家電製品から発生する磁界の....
MECHATRONICS 2012.4 9国際的ガイドラインICNIRP2010に適合する無線通信規格ISA100.11aに準拠した磁界測定器を発表無線フィールド機器のラインアップを拡充日置電機(株)は、電気設備や家電製品から発生する磁界の強さを測定する磁界測定器『FT3470 シリーズ』を発表した。同製品は、ICNIRP2010に基づくガイドライン値の変更に対応した曝露レベルの測定が可能。国内の規制である電気設備基準の改正に対応した、サイズの異なる磁界センサを2種類用意し、(100cm2磁界センサ:規格IEC/EN62233で使用される標準的なセンサ、3cm2磁界センサ:測定対象の磁界分布を細かく解析できるセンサ)用途に応じた使用が可能。操作も簡単で、初めての使用でも安心して測定できる。また、3種類の単位(T(テスラ):国際単位系に定められている磁束密度の単位、A/m(アンペア毎メートル):国際単位系に定められている磁界の強さの単位、G(ガウス):磁束密度の単位)で測定ができ、横河電機(株)は、インダストリアルオートメーション用無線通信規格ISA100.11a に準拠した、大規模/高信頼なプラント向けのフィールド無線用システム機器の開発と、無線フィールド機器の機能強化を発表した。今回開発した製品は、『フィールド無線用管理ステーション』『フィールド無線用アクセスポイント』『フィールド無線用メディアコンバータ』の3 機種で、機能強化した製品は、『差圧/圧力伝送器 EJXL シリーズ』『温度伝送器 YTA510』の2 機種。特徴は、フィールド無線用システム機器や通信経路(生産制御システムと無線フィールド機器間)に障害が発生した場合でも、バックアップ用機器の通信経路に自動で切り替えて正常に稼働させることができ、高い信頼性を実現。また、大規模化とシステム構築の柔軟性を向上させた。『EJX-L シリーズ』とこれにより規格や規制によって異なる磁界測定に対応できる。主な仕様は、磁束密度:10Hz~400kHz/10Hz~2kHz(FT3470-51/52のみ対応)/10~180Hz(FT3470-55のみ対応)/2~400kHz(帯域)、曝露レベル:一般公衆(General Public)/職業(Occup.)、表示軸:単軸X、Y、Z/合成実効値R(測定軸:X、Y、Z)、測定方式:真の実効値方式、など。近年、電気設備や家電製品などから発生する磁界が人体に悪影響を与える可能性が指摘されるようになった。それを受けて、ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)やIEC(国際電気標準会議)が定めるガイドラインや規格に基づく磁界測定を行う必要が生じている。最新のICNIRP2010 では、人体の健康に影響を及ぼさない磁界の強さをガイドライン値として公表している。さらに電気設備技術基準では、日本工業規格JISC1910(2004)に適合する3 軸のセンサで測定することが求められている。同社では、シリーズ累計90 台の年間販売台数を目標にしている。2012.4『YTA510』は、アンテナが取り外し可能になり、ケーブルを使って本体からアンテナを離して電波状態のよい場所に設置することができる。また、長距離通信をしたいユーザーは高利得アンテナを選択することができ、同社従来製品比最大4 倍の長距離無線通信を実現。プラントを構成する差圧/圧力伝送器や温度伝送器などのフィールド機器と生産制御システム間の通信無線化は、通信ケーブルや敷設コストの削減および、高所や移動体など配線が困難な場所への機器設置も可能になるなど、多くのメリットがある。今回のラインアップ拡充により、大規模/高信頼なフィールド無線システムの構築はもちろん、中小規模のフィールド無線システム向けの同社従来製品ともシームレスに接続して、フィールド無線ネットワークを大幅に拡張することができる。同社では、2012 年3 月より順次発売し、フィールド無線システムの販売を2013 年度2,000 システム(海外含む)目標にしている。請求番号D5004請求番号D5003請求番号D0010