メカトロニクス3月号2012年 page 10/60
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10 MECHATRONICS 2012.3自動車部品に最適な高品位溶接を実現する10万CPH以上の搭載速度と面積生産性ファインプロセスコントロール電子ビーム加工機を発売柔軟な生産形態対応力を併せもつ表面実装機を開発 三菱電機....
10 MECHATRONICS 2012.3自動車部品に最適な高品位溶接を実現する10万CPH以上の搭載速度と面積生産性ファインプロセスコントロール電子ビーム加工機を発売柔軟な生産形態対応力を併せもつ表面実装機を開発 三菱電機(株)は、電子ビームの波形を制御することで、車載用電子デバイス部品/モータなど自動車部品に最適な高品位溶接ができるファインプロセスコントロール電子ビーム加工機『FPC-EBM』を発売した。 同製品は、電子ビーム出力波形制御により、固体レーザ溶接と比べて狭い溶け込み幅で溶接できることから溶接ひずみを低減でき、ビーム出力の立ち上がり/立ち下がり時間を最適化し、微小粒(スパッタ)の飛散を抑えることで高品質な溶接を実現。ビーム出力を細かく制御して局所加熱することで、溶接部周辺への熱ダメージを低減し、小型/高精度化製品の溶接も実現。局所加熱が可能なため周囲の溶け過ぎが起こりにくく、銅やアルミなどでも均一な溶接が可能。ギアや回転軸などの低ひずみがより強く要求される溶接では、ひずみ取り工程の削減ヤマハ発動機(株)は、横幅1m のコンパクトなプラットフォームに4 ビーム、4 ヘッドレイアウトを採用し、10 万CPH 以上の搭載速度と面積生産性、柔軟な生産形態対応力を併せもつ表面実装機、高密度モジュラ『Z:TA(ジータ)YSM40』を開発した。同製品は、搭載能力重視の4ビーム構成、部品対応力に優れた2ビーム構成と、搭載能力や汎用性、予算に応じて選択ができ、さらに2ビーム構成の場合は、一括パレット交換が可能な台車方式のトレイ部品供給装置の運用が可能。重視する部品タイプに応じて3種のヘッドを用意し、設置後に生産形態や製品品種が大きく変化してもヘッドの交換により対応が可能。横幅1m×奥行き2.1m のコンパクトなマシンサイズが、優れた面積生産性/ライン長生産性に寄与し、工場敷地を効率よく活用可能。多彩に貢献。固体レーザ溶接に比べ、冷却水循環装置が不要であるため、消費電力量を30 %削減し、レーザ光源や光学部品のような消耗部品がなく、メンテナンスコストを25 %削減できる。 近年、地球温暖化対策の一環として、低炭素社会の実現に向けた取り組みが加速しており、自動車業界においては、環境対策車のキーパーツとなるカーエレクトロニクス部品や二次電池の製造に非常に高度な技術が要求されている。一方、溶接工程は銅やアルミニウムなどの難溶接材料を対象とすることが多く、また、加工対象物の小型/軽量化、集積化が進むにつれて、従来の固体レーザ/抵抗溶接やTIG 溶接では熱影響およびスパッタの低減などが困難であるため、溶接品質および生産性の向上が課題となっている。な搬送パターンが可能なデュアルレーンレイアウトを採用し、中/小型基板の量産性を高める2列並行搬送から、大型基板搬送までカバーする優れた汎用性を発揮(最大L700mmまで)。新開発『ZSフィーダー』を採用し、薄型軽量コンパクトでシングルレーンタイプの良好な段取り性や取り扱い性とともに、無停止連続生産能力を実現。近年大きく成長している、スマートフォンやタブレット型端末に代表されるモバイル情報機器、自動車用制御機器などの電子/電気製品は、プリント基板に搭載する電子部品の小型/高密度化、高機能化を求めると同時に、大量生産に対応できる生産性向上も必達条件になっている。このため、現在のSMT(表面実装技術)工程には新しい分野の製品や部品への対応に加え、ライントータルでの部品搭載能力/スピード向上や工場スペースの効率 同社では、2012 年1 月18 日より発売し、2012 年度10 台の販売を目標にしている。的な利用、フレキシブルなライン構築、省エネルギー化や環境負荷低減などが求められている。同社では、2012 年4 月1 日より発売し、初年度販売200 台(国内外)を計画している。2012.3請求番号C5002請求番号C5001