ブックタイトル実装技術6月号2021年特別編集版
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実装技術6月号2021年特別編集版
362実装プロセステクノロジー 1 はじめに 当社は「エネルギーをワイヤレスで届ける」を合言葉に、環境にやさしい技術を開発し、持続可能な社会に貢献していくべく2016 年に創業した。 ロスを最小化した非接触エネルギー伝送装置の第一弾として、3D局所加熱装置を実装用途に適用したはんだ付け装置『S-WAVE301シリーズ』(写真1、写真2)を、2020 年にリリースした。 S-WAVEのコアテクノロジーは誘導加熱方式(IH)であり、「最適なタイミングで?必要な量を?ピンポイントで」エネルギーの集中供給ができるIHの利点を活用した製品である。 S-WAVEがもたらすのは無駄なエネルギーの低減だけではない。伝熱経路を最小化したワーク発熱によって、これまでできなかった実装形態の実現や、歩留まり向上?時間短縮といった品質?生産性向上に新たな解を見出せるようになる。本稿ではまず第一弾として、基本的な加熱メカニズムと特徴を紹介する。非接触はんだ付け装置『S-WAVE』のIH高速熱流束制御による多様な省エネ実装(株)スフィンクス・テクノロジーズ / 高柳 毅写真1 S-WAVE301AFA(国内外へ特許出願中。2021年5月時点)磁気集中ヘッド