ブックタイトル実装技術4月号2021年特別編集版

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概要

実装技術4月号2021年特別編集版

20理想的な製品製造現場の実現のために123   はじめに 仕事を効率化するにあたって、やるべきことはたくさんある。やみくもに効率化ができていない箇所を改善しても、部分的に効率化しているだけであって、全体のバランスが悪くなるだけで効果が少ない場合も多い。 仕事や工場を効率化するためには、次の2つのことを整理しておくと良い。 ① 情報の整理 ② 技術レベルの整理 この2つを整理しておくことによって、効率化が進みやすくなる。全体のバランスが良くなるからだ。 今回は、効率化を行うにあたって、筆者も行っている重要な考え方や手法を紹介する。   「ブレインダンプ」 「頭の中が、もやもやする…」「考えをすっきりさせたい」ということは、誰でもあると思う。 以下に、そのような時に有効な、「ブレインダンプ」のやり方について説明する。 皆さんは、「ブレインダンプ」という言葉を聞いたことがあるだろうか。私は定期的に「ブレインダンプ」をやっていて、やると頭の中が非常にすっきりする。 この「ブレインダンプ」は、どのような時に使うのか? また、そのやり方はどのようにやるのか? まずは、そのやり方と効果について解説していく。   「ブレインダンプ」とは何か? 「ブレインダンプ」は、読んで字のごとくの意味である。まず「ブレイン」、直訳すると脳だが、つまり「頭の中」ということである。次に「ダンプ」、これは直訳すると「投げ出す」といった意味であるが、すなわち「吐き出す」という意味である。つまり、「頭の中を外へ吐き出す」、ということになる。 現代では、いろいろな情報が勝手に入ってくる社会で、本人が望まなくても情報が入ってきてしまう。たとえばスマートフォン。アプリのニュース通知をONの設定にしていると、いろいろな情報が飛び込んでくる。 つまり、以前より、勝手に入ってくる情報に振り回されやすい状況にある。なので私は、スマートフォンの全ての通知をOFFにしている。 また、「ヤフーニュース」や「○○ニュースのまとめ」などの、広告系のニュースアプリは見ないことにしている。広告系のニュースは、見てもらうことで収益をあげる、という仕組みであるので、どうしても芸能ゴシップなどの人気のあるニュースが中心になっている。しかし芸能ゴシップは私の生活には何の役にも立たないので、こうした広告系ニュースは見ないようにしている。 一方で、「ニューズピックス」などに代表される有料課金制のニュースならば、余分な情報は入らず、見たいニュースカテゴリーをこちらで選ぶことができるので便利である。このことはTVも同様であるので、私はTVも観ない。 最近ではTV離れが進んでおり、YouTubeのような動画配信が人気であるのも、情報過多の社会の影響なのかもしれないが、いずれにしても、必要な情報は個人個人で異なり、その個人に必要な情報を得る手段は無数に存在するのが現代社会である。 このように今は、いろいろな情報が勝手に入ってくることが回避不能な状態にある。たとえ無意識でも、脳の中に様々な情報が入ってくると、頭の中がごちゃごちゃになってしまい、必要な時に必要な情報を取り出しにくくなる。 これは、もしかしたら私だけなのかもしれず、これを読んでおられるあなたは大丈夫かもしれない…が、しかしいずれにしても、あまりに多くの情報を詰め込みすぎると、必要な情報はすぐに出てこないということは、誰でも経験のあることだと仕事の効率化?「ブレインダンプ」と習熟度の上げ方(一社)実装技術信頼性審査協会、STC ソルダリング テクノロジ センター / 佐竹 正宏