ブックタイトル実装技術8月号2020年特別編集版
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実装技術8月号2020年特別編集版
341. はじめに 山形大学の時任静士先生からPrinted Electronics の話を伺う連載は今回で第3 回である。先月は、有機半導体について解説したので、今月は印刷技術についての研究を紹介する。特に、曲面への印刷技術の開発状況を紹介する。2. 印刷技術 グーテンベルグの印刷法が実用になり、聖書や多くの書物が一般の人々に読まれるようになって、大きな社会改革になったことが知られている。以来、いろいろな印刷技術が開発されてきたが、現在では次のような印刷技術が一般に用いられている。スクリーン印刷、グラビアオフセット、フレキソ印刷、反転オフセット、インクジェットなどがある。これらの印刷パターンの膜厚と微細化をグラフ化したのが図1である。 筆者がパソコンにつないで使っているインクジェットプリンタは、印刷版を作製する必要がなく簡便な印刷法であるが、線幅が0.1?1mmなので、パターンの微細化が必要でない場合には用いられるが、トランジスタのような微細化が重要なパターンには工夫を加えることが必要である。微細パターンの作製には反転オフセットが最適で、線幅が数μm、膜厚100nmの印刷が可能で、有機TFTの製作に適している。 図2は、反転オフセット印刷の印刷方法と、不良が発生する例を示した。シリーズ・さまざまな研究所を巡る(第18回)プリンテッド・エレクトロニクス技術開発で世界をリードする山形大学時任研究室(その3)厚木エレクトロニクス / 加藤 俊夫図1 各種の印刷法による解像度と膜厚(資料は時任研のご提供による)図2 反転オフセット印刷の失敗例(資料は時任研のご提供による)(a)(b)は、反転オフセット印刷の説明、(a)の左:インクを塗布、(a)の中:パターニング、(a)の右:転写、(b):拡大図(、c):理想的な転写、( d):転写されず不完全(、e)インクが全面剥離した不良