ブックタイトル実装技術4月号2020年特別編集版

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概要

実装技術4月号2020年特別編集版

18理想的な製品製造現場の実現のために12??????は????に 効率化とは直接関係ないかもしれないが、ライフエンドを想定することで見えてくるムダやコスト、過剰な工数などがあるかと思う。 「正しい死に方」を確立するための設計や製造が現在注目されている。   ????????????????合 さて、皆さんは「ライフエンド設計」という言葉をごぞんじであろうか? 本稿は『信頼性評価編』としているが、信頼性評価の上でライフエンド設計は非常に重要な考え方になるのでこの点を説明する。 ライフエンド寿命とは、製品または機器に組み込まれた製品が市場で使用され安全耐用寿命を超えて廃棄に至るまで使用された、として、その際の安全配慮の対象とする寿命(使用年数・走行距離・使用回数など)のことである。 経済産業省によると、近年、製品のリコール報告件数、事故報告件数が増加する傾向にあるそうである。 また、再生紙をはじめ 製品に関する偽装が相次いでおり、ものづくりへの信頼が揺らいでいる。 事故報告制度創設や社会的意識の高まりなどを背景に、事故報告件数等が増加している面もあると考えられているが、その原因の一つとして、競争の激化によりコスト削減などの効率化が優先され、「安全」や「信頼」に対する取り組みが不十分になり、またコンプライアンスの軽視につながっていることが背景の一つと考えられている。 ひとたび事故・事件を起こした場合には、経営を揺るがすほどの影響が出る可能性もあり、厳しい競争環境下で安全・信頼につながる取り組みを強化する上では、ものづくりの現場の努力だけでなく、経営トップの意志が不可欠であるといえる。 また、安全面の強化を図るには、企業単独での取り組みには限界もあり、サプライチェーンを構成する企業間での連携の強化や、安全に係る情報をオープンにしていく姿勢・文化の構築が必要になる。 経済産業省のレポートを見ても、リコール件数や製品事故件数の推移は増加傾向にあり、また同様に国民生活センターへの問い合わせも多くなっている。『メイドインジャパン』の神話は崩れてしまったのであろうか!? 図1~図4は各種グラフである。日本国製のリコール件数は近年増加傾向にあり、2007年の独立行政法人製品評価技術基盤機構の集計によれば194件となっている(図1)。こうした背景には、製品事故そのものが増加傾向にあることに加え、安全に対する国民の関心が急速に高まっていることを受けて、企業側もリコール情報を積極的に公開するようになっていることが挙げられる、といえるだろう(図2、図3、図4)。隠していても良いことはないであろうし、そればかりかさらに大きな損害になるからである。 事故件数を図2が示すように製品別に見てみると、燃焼器具や身の回り品の事故件数の増加が目立つ。 さて、では「そもそも」…、故障や不良、不具合といった言葉の違いは何なのであろうか?私たちは、この言葉の定義を正しく理解し、言葉を用いなければならない(図5)。品質とコストについて ④信頼性評価編 ~ライフエンド設計とは~(一社)実装技術信頼性審査協会、 STCソルダリングテクノロジセンター / 佐竹 正宏図1 ????????????の????????????????評価????基????????