ブックタイトル実装技術12月号2019年特別編集版
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実装技術12月号2019年特別編集版
19カーエレクトロニクスの動向と実装技術の課題半導体実装3③環境(低エミッション)に対しては、ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車用制御機器などがある。また、自動車の電子制御・通信を実現するためのカーエレクトロニクスシステム全体のイメージを図2に示した。カーエレクトロニクスは、内燃機関のパワートレイン制御からスタートし、走行安全系、ボディ系、ITS(Intelligent Transport Systems)・情報系へと広がってきた歴史があり1)、外との通信も含めて多様化・高機能化してきている2)~ 5)。 自動車の安心・安全に向けた 車載機器の動向と実装技術 自動車の安心・安全を確保するシステムは、これまでに3つの段階を経て進化してきている。まず、プリクラッシュシートベルトなど、衝突時の安全を確保する技術が開発され、次に衝突を避けるための予防安全技術が開発されてきている。たとえば、後で事例として取り上げる車両統合制御(VDIM : Vehicle DynamicsIntegrated Management)によって車の挙動を安定させる技術がこれに該当する。さらに高度運転支援システム(ADAS :Advanced Driving AssistantSystem)によって、より高度にドライバーをアシストすることで安全性を確保する技術が開発されるようになってきている。現在は、これらの技術をベースに、A(I artifi cial intelligence)技術、高精度地図技術、測位技術などが統合して自動運転技術へと進化しようとしている。自動車の安心・安全の基本となる上記の走行安全制御技術の動向と実装課題について図3にまとめた。車の挙動を安定化させる中核の制御が、後で事例を述べるブレーキ・ステア制御であり、実装課題としては、大電流、小型・高放熱、耐熱、防水、耐振への対応が求められている。さらに高度運転支援システム(ADAS)を実現するためには、ミリ波レーダなどの車外センシング技術が必要となり、実装課題として、高周波対応、高放熱への対応が求められている。(株)デンソー図3 走行安全制御の動向と実装技術(安全・安心)図2 カーエレクトロニクスの多様化・高機能化