ブックタイトル実装技術10月号2019年特別編集版

ページ
25/34

このページは 実装技術10月号2019年特別編集版 の電子ブックに掲載されている25ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

実装技術10月号2019年特別編集版

37どの衝撃によって破れて、大きさが5mm 以下のマイクロプラになる。海面に浮かぶマイクロプラを調査のために掬うのは300μmメッシュの網などなので、それ以下の大きさの分布は余り良く分かっていない。マイクロではなくナノプラスチックも多いと思われる。 マイクロプラは、添加剤を放出する一方、PCBといった残留性有機汚染物質をスポンジのように吸着している。マイクロプラが、陸から広い外海へ広がり、さらに深海へ蓄積する過程や、生態系への影響は大半が未知であり、今後の精力的な研究が待たれている。??. ????e ??i????i???? ????????tic?? 海へ流出したと思われるプラスチックのうち、実際に海洋の表層から採取されたデータから推定されるプラスチックの量は1 %程度であり、99%はどこへ消えたか不明である。これを「消えたプラスチック:The Missing Plastics」と呼んでいる。 海底に沈んでいるプラスチックも多いらしいが、海中に漂っているのも多いらしい。多くのプラスチックは比重が1より小さいので、そのままでは海に沈むはずはないが、藻やその他の生物が付着するなどして沈むと考えられる。図2は、なんと世界一深いマリアナ海溝の水深10,898mで発見されたプラスチックである。 JAMSTECでは、海底に沈んでいるごみの情報を公開している(JAMSTEC深海デブリデータベース)。図3は、海底の堆積物の表面を乱さず採取するマルチプルコアラーランダーと呼ばれる装置である。この装置は円筒形の筒をゆっくり堆積物に差し込んで、蓋をしたあとで調査船上に回収される。採集された堆積物中に含まれるマイクロプラの数や種類を調査する。5. マ????ロプ??の?????????????? JAMSTECでは、特に300μm 以下のサイズのマイクロプラの材質・形状・サイズ・個数を、(半)自動で定量・定性分析できるシステムの構築を行っている。 泥の中のマイクロプラを探すのは非常に大変である。比較図1 ??表??なプラスチックの分子??表1 主なプラスチックの????と用途樹脂名耐熱温度耐酸性耐アルカリ性主な用途ポリエチレン70~110 良良包装材(ラップ)雑貨ポリプロピレン100~120 良良土木用シート、サンダル発砲スチロール70~90 良良梱包材、食品用トレーポリ塩化ビニル60~80 良良ラップフィルム、水道管ナイロン80~140 多少弱良歯車、自動車部品PET 60~150 良多少変化するPETボトルフッ素樹脂260 良良絶縁材料、パッキンエポキシ樹脂130 良良IC封じ材、塗料図3 ????の??積??を????するマルチプルコアラー(????:????????????機構)図2 マリア??????で????????たプラスチック??の????と??????る????(????10??898??)(????:????????????機構)