ブックタイトル実装技術9月号2019年特別編集版
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実装技術9月号2019年特別編集版
31メラ画像は使わず、被測定物上の液滴の自由振動数から接触角がわかる、というもの。従来方式では、カメラ画像によって接触角(θ)を測定していたが、この製品では液滴の固有振動によって接触角を測定する。特徴としては、コンパクトで持ち運び自在で、操作も簡単なうえ、測定は瞬時。人為的誤差がなく、また再現性に優れており、標準偏差値は小さい。なお、接触角は液滴の一断面でなく接触面全体が対象である。用途としては、太陽電池パネル、ディスプレイ、フィルム、回路基板、電子部品や、自動車、航空機、電車などの撥水性製品の評価などに適している。 同ブースでは、液滴接触面積測定方式の「ポータブル親水性テスタ」も紹介していた。このテスタは、測定物上の液滴の平面像を撮影、接触面積測定から接触角の測定。体積一定の液滴の接触状態を上方から撮影、接触面積から接触角を求めるという新しい測定法を採用している。 エドモンド・オプティクス・ジャパン(株)では、 「モノリシック構造 反射型ビームエキスパンダ(MarkⅠ)」を紹介していた(写真4)。 タイヤモンドターニング加工された同製品は、広帯域もしくは二波長のビーム拡大、そして広範な光源への使用に最適。アクロマティックなオール反射デザインを採用しているため、波長チューナブル、UV、および超短パルスレーザとの使用を可能にし、最小波面精度を実現する。反射面、タップ穴、貫通穴など、様々な機能を統合したデザインなので、どのレーザアプリケーションにおいても、容易にアライメントや固定、実装が可能。モノリシック構造なので、安定性や性能が高く、温度変化による影響も受けない。 また、同社のブースでは、「MercuryTL液体レンズ実装テレセントリックレンズ」も紹介していた(写真5)。 同製品は、テレセントリックレンズの対応力に液体レンズの柔軟性を融合したもので、液体レンズを実装することにより、すばやいオートフォーカスを実現。テレセントリックレンズの画像性能に液体レンズの柔軟性を付加し、作動距離範囲内でテレセントリシティを維持する。 山下マテリアル(株)では、同社製の熱伝導プラスチックの放熱効果を、デモを交えて紹介していた(写真6)。 通常プラスチック筐体を使用している場合は筐体を放熱先として選択しないが、熱伝導プラスチックの場合は、金属同様に放熱先として選択することが可能になる。特徴としては、アルミに比べ、30~50%軽量。アルミの比重が2.7であるのに対して、その比重は1.5~2.0になる。工法はプラスチックと同じ射出成形で、絶縁グレードを選択すれば、絶縁+放熱が可能である。いろいろな種類のプラスチックがベースになっており、その熱伝導率も様々である。 同展示会の次回開催は、2020年4月22日(水)~24日(金)の3日間、パシフィコ横浜にて予定されている。写真4 モノリシック構造 反射型ビームエキスパンダ(MarkⅠ) 写真6 熱伝導プラスチックの放熱効果のデモンストレーション写真3 「ポータブル撥水性テスタ」と「ポータブル親水性テスタ」に関する展示写真5 MercuryTL液体レンズ実装テレセントリックレンズに関する展示