ブックタイトル実装技術9月号2019年特別編集版
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実装技術9月号2019年特別編集版
20部品搭載技術 1 はじめに 2003 年に“真のモジュール型実装機”をコンセプトに『NXT』がデビューした。以来、15 年、コンセプトを継承し、時代の要求に応えて、『NXT Ⅱ』、『NXT Ⅲ』 と進化し、世界中のお客様に使っていただけるベストセラー機となった。 そしてその『NXT』のコンセプトを受け継ぎ、さらにこれからのものづくりを見据えたハイエンドモデルとして開発したのが『FUJI Smart Factory Platform NXTR』である(図1)。 『NXTR』は『NXT』のモジュールコンセプトに加え、新たに“3 つのゼロ(実装不良ゼロ、機械停止ゼロ、オペレータゼロ)”をコンセプトにしている。 『NXTR』の開発を進めるにあたってはコンセプトを実現するために最も重要なのが“自動化”と考え、改めて設計者自身が様々な現場に実際に足を運び、現場調査をした。実装ラインのオペレータの作業内容、作業負荷の高い工程の確認、チョコ停や、実装不良の発生原因など、自分の目で見、耳で聞き集めた情報を持ち帰り、分析をした。 その中でクローズアップされたのが、実装機へのリールやフィーダ供給・交換作業、印刷機へのはんだ供給・交換作業であった。ここは正直、なかなか手が出せなかった“聖域”のような部分であったといえる。そこで、これら作業の自動化を前提とした新しい方法の実現を目指し、開発を進めることにした。 象徴的なのが装置デザイン。これはロボットによるフィーダ交換など、徹底して自動化を追究した結果、つまり、「性能が未来を描くNXTR(株)FUJI図1 『NXTR』