ブックタイトル実装技術3月号2019年特別編集版
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実装技術3月号2019年特別編集版
20プリント配線板技術12 はじめに 1950年代は日本で様々な家電製品が製品化され、1953年は「家電元年」ともいわれた。このような時代背景の中で、日本では銅張積層板を使った「印刷配線板」がラジオに最初に採用された。それ以降は、各種の家電製品をはじめ他の民生機器、そして産業機器に使用されるようになった。 日本では1950 年代頃から始まった印刷配線板の黎明期を振り返ってみることにする。米国では日本より15 年ぐらい早い時期に黎明期が始まっているが1)、今回は日本に絞って紹介する。 当時は「印刷配線板」と呼称され、その後、「プリント配線板」と呼ばれるようになり、最近では「電子回路基板」といわれるようになってきた。この電子回路基板のルーツを探ってみたいと思う。温故知新といっても良いかと思う。今から約70年前頃から始まった日本の印刷配線板の誕生から様々な製品に適用されたことなどを含めて印刷配線板の日本の黎明期を仮に1950~1970 年として位置付けて紹介する。 家電製品の登場 第2次世界大戦の終戦後、日本は苦難の時期を経て「奇跡」と呼ばれる経済成長を遂げた。そして、そのきっかけの一つとなったのが1950 年代に始まった家電電化ブームであり、「白黒TV」、「洗濯機」、「冷蔵庫」など(写真1)が普及し、家庭に娯楽をもたらし、主婦を家事の重労働から解放し、生活を画期的に豊かにする時代へと突入した。今ではごくあたりまえであるが、当時は、「電灯」、「電気アイロン」、「扇風機」、「ラジオ」などが主な電気製品であったので大きな転換であった。 1950年に日本電装 (現:デンソー)から回転式電気洗濯機が発売された年でもあり、高度成長期が始まる頃の1953年に三洋電機から噴流式洗濯機『SW-53』が発売され、それを見た評論家の大宅壮一は1953年を「家電元年」と名づけた2)~3)。 それ以来、電化ブームが到来し、高度成長下で家電製品の伸びは際立った。そして1955 年には、「電気釡」(写真2)、日本初の「トランジスタ・ラジオ」(写真3)、「電気毛布」、「電気かみそり」、「ジューサ」、「トースター」などが商品化されて発売された4)~5)。電子回路基板の黎明期を振り返る特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 / 青木 正光????1 ????の??器????3 ??????のトランジスタ・ラジ??(????通??工??/??????55)????2 電気??(????????電気)白黒テレビ(1952年) 洗濯機(1953年) 冷蔵庫(1957年)