ブックタイトル実装技術3月号2019年特別編集版
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実装技術3月号2019年特別編集版
12 AI 技術の1 つDeep Learningを用いることで、短時間で検査データを作成、検査が可能な3D基板外観検査装置『Sherlock-3D-1000S』をはじめとする「Sherlock」シリーズについて紹介する。■ 3D基板外観検査装置 『 Sherlock-3D-1000S』(写真1) 同製品は12μmの分解能で部品高さを測定し、2D 検査では困難であった100μm 程度の部品浮きやICリード浮き、はんだ量検査が可能(写真2)。測定可能な高さは20mmと、大型の電解コンデンサから0402 サイズの角チップ抵抗まで多様な実装部品検査に適する。2D の画像検査も併用して行えるにも関わらず、検査時間は2D 検査装置と同等の毎秒5000mm2と、M 型サイズの基板を20 秒以下で検査できる。搬送可能な基板サイズは50×50mmから510×460mmとL 型基板まで対応し、大小様々な基板を検査できる。● 自動データ作成 同製品は基板検査用のデータ作成を自動化する「自動部品設定」機能を搭載し、ボタンを押すだけで部品種類ごとに適した検査を設定可能。部品種類の分類にはDeep Learningが用いており、従来のパターンマッチングでは困難であった部品サイズ違いや色の違いを考慮することなく分類することができる。また、部品種類の分類後、部品の高さや色から部品位置やリード位置、本数などを認識し適3D基板外観検査装置、他(株)レクザム切な検査が設定される。「自動部品設定」機能により、ユーザーの習熟度に関係なく短時間でデータ作成ができる。●検査精度の向上 部品に印字された文字を読み取る文字検査にはDeep Learningによる読み取り機能を搭載し、より高精度の検査を実現。従来のOCRでは写真3 のような文字の一部が消えかかっている文字の認識率が低く、認識させるためには2値化などの画像処理を設定する必要があった。Deep Learningを用いてカスレを含んだ文字を事前に学習させることで、学習させた文字だけでなく学習させていないカスレの状態であっても正しく認識させることに成功した。この手法は事前の画像処理を必要とせず、文字の位置を指定するだけで設定が完了する。 <請求番号 C7007>■ フロー後基板外観検査装置 『 Sherlock-300R』(写真4) 同製品は撮像部を搬送路下側に搭載しており、基板反転機を使用することなくフロー後の自動外観検査を実施できる。基板サイズは330×250mm のM 型基板まで対応し、検査速度は毎秒5000と高速な検査を実現している。●「 画像を1クリック」基板の全面検査 また同製品はフロー後検査に特化した「全面検査モード」を搭載。検査対象の生基板を投入し、画面からランド部分を1クリックすると、色情報から基板全面のランド位置・大きさを判別し検査箇所として登録を行う。登録されたランド位置での未はんだ・ブリッジ・ピン抜けの検査が可能で、煩雑な操作なく検査データを作成できる。● 用途に応じたモデル選択 紹介した検査装置の他、M型基板対応の2D 検査装置『Sherlock-300』シリーズ、L 型基板対応の『Sherlock-500L』を用意。またオプションソフトとして、検査データの共有と管理が行える「Manager」、製造ライン上で検査と目視を並列に行うことができる「InlineViewer」、検査後修繕を支援する「Repair」、統計解析用「SPC」など、製造現場ごとの要望に応じた製品を揃えている。 <請求番号 C7008>PR写真1 『Sherlock-3D-1000S』写真2 基板の3D 画像写真3 カスレを含んだ文字写真4 『Sherlock-300R』