ブックタイトル実装技術12月号2018年

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概要

実装技術12月号2018年

44??????????の????な???? ????????の????化 ??????????????化????????????る??半導体実装ゼストロンジャパン(株)でなく、混合物となって含有される「難溶性物質」チキソ剤・金属塩・添加剤への対応を考慮しつつ、洗浄検討しなくてはならないことが御理解いただけるかと思う。従来型の洗浄では上述の通り難溶性物質への完全対応は難しく、特に無洗浄タイプのソルダペーストは、「有機溶剤による溶解洗浄」といった方法では、近年開発されているソルダペーストの洗浄はやすしくなるどころか困難な傾向にある。「難溶性物質」への適切な対応を考えなくては、洗浄は成り立たないのである。   難溶性物質への対応力   (MPC洗浄剤) 難溶性物質への対応力が近年のフラックス洗浄のカギとなっている状況において、当社はそのソリューションをもち合わせている。当社洗浄剤の1つMPC洗浄剤は印加物理力(撹拌・加温など)による活性化(マイクロフェーズ化)状態となった後、剥離洗浄を主体とした剥離+溶解のダブル方式の洗浄を行なえるため、強力な洗浄性が確保できる(図12)。この特性から水溶性・脂溶性成分のみならず、「難溶性物質」に対して有効にアプローチできる。またMPC洗浄剤は洗浄性だけでなく、以下のようなメリットもあり、製品は多機能な仕様となっている。1. 成分の主体は水 洗浄に使用する際の洗浄液の成分比はおおむね8割以上は水で形成されており、搭載部材を痛める可能性は低いので、部材適合性が非常に高いと言える。有機成分が低含有であり、環境的にも優れた洗浄剤である。2. 再利用可能 溶解洗浄が主体ではないため、洗浄液中に分散したコンタミはフィルタリングすることで、洗浄剤の再利用が可能であり、ランニングコスト面でも非常にメリットが大きい洗浄剤である(図13)。 洗浄対象物にMPC洗浄剤を照らし合わせると図14のようにまとまり、洗浄剤の性質が各ペースト成分に有効にアタックできることがおわかりいただけると思う。難溶性物質洗浄の対応として、金属塩除去、無洗浄ペーストの洗浄事例を図15、図16に示す。これらは汎用有機溶剤では洗浄が難しい事例の1つである。また難溶性物質への対応は洗浄方法も非常に重要であり、スプレー・超音波・噴流といった各洗浄方式を適切に用いることで、はんだペーストの仕様、製品形状に合わせた適切な手法を用いることがMPC洗浄剤では可能である。   ソルダリングと洗浄の今後 一昔前では考えられなかったIoT技術や自動運転技術などは、高信頼性が要求されており、特に車両関係のデバイスには、熱サイクル耐性・安定的な対候性が必須となってきている。ソルダペーストの開発もそれに伴い、より性能の高い製54図12