ブックタイトル実装技術7月号2018年特別編集版
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実装技術7月号2018年特別編集版
472.『TRG Flux anti-drip filter』の特徴 本製品の耐熱温度は400℃で、装着することにより上部ノズルから垂れるフラックスを捕捉可能。フラックスが滴下しても、その捕捉限界まではフラックスが本フィルタを通過することがない。 また本製品は、フラックスを捕捉した状態であっても気孔率95%以上を実現。取り外しも簡単で、洗浄機で繰り返し、清掃することができる。 本製品は金属多孔質焼結体のフィルタで、空隙率90%のオープンセル構造であり、SH径により空孔径を変えた金属多孔質焼結体を作製、初期圧力損失を評価するとともに炭素微粒子を用いて捕集性能を実現している。 隣接する空孔間が空孔よりも小さい連通孔で結ばれ、セル壁の面積が大きい。 これは、炭素微粒子を捕集するセル壁の面積が大きく、また空孔内で気流が大きく乱れるために流体がセル壁と接触する頻度も高く、さらに、いったん捕集された炭素微粒子も安定してセル壁に保持されるためであると考えられる。 空孔径が小さいほど捕集率は高くなるが、捕集率の高い多孔質構造は、同時に初期圧力損失、及び捕集量の増加にともなう圧力損失の上昇が大きい。 フィルタ形態面ではフィルタをコーン形状にしてフィルタ面積をホルダの通風断面への投影面積に対して増加させることによって、捕集率を下げることなく初期圧力損失を低減し、さらに捕集量の 増加にともなう圧力損失の上昇を抑えることができる。 なお、本フィルタの素材は、耐熱性はもつものの、熱による変形が生じるが(図4)、これについては変形防止ケースで対応。片側固定で片側をガイドにより熱膨張による変形を防止図3 装着後1週間の冷却部 している(この構造で300℃まで対応)。図4変形1変形熱による変形(ガイドなどがない状態)変形2浪打浪打