ブックタイトル実装技術5月号2018年特別編集版

概要

実装技術5月号2018年特別編集版

34　最先端の技術／製品が一堂に会する、神奈川県下最大級の工業技術／製品に関する総合見本市『テクニカルショウヨコハマ2018（ 第39 回 工業技術見本市）』がパシフィコ横浜において、（公財）神奈川産業振興センター、（一社）横浜市工業会連合会、神奈川県、横浜市の主催によって開催された。　今開催では、出展スペースの拡大に伴い、出展ゾーンを「加工技術」「機器・装置・製品」「研究開発」「ビジネス支援」に再編され、また特設ゾーンとして「ロボット」および「IoT」が新設し、産業用や生活支援などのロボットに関する技術／製品や、IoTソリューションテクノロジーなどに関する技術／製品が紹介された。　（株）計測技術研究所は、コストパフォーマンスに優れたUSBタイプの高機能スペクトラムアナライザ『VSA6G2A』の展示を行っていた（写真1）。　同製品は、野外でのRF信号のモニタリングやフィールドテスト、通信機器の設置作業に便利で、小型の電磁界プローブと組み合わせることにより、机上でのEMCテストにも適している。復調機能で、アナログやデジタルの変調信号を測定可能。付属のアプリケーションソフトウエアは、標準的なスペクトラムアナライザのパネルに近い操作性で、特別な学習は不要。　日興電気通信（株）は、LED 防犯灯と防犯カメラを一体化した防犯カメラ付き防犯灯『ND-8300』の展示を行っていた（写真2）。　同製品は、LEDの光で夜間でも鮮明な映像を内蔵SDカードに約2 週間分常時録画できる。録画映像が必要な時は、無線LANで映像のダウンロードが可能。無線LAN のON/OFF は暗号化したRFキーで行うため、画像の取り扱い、情報の漏洩防止、画像データの保管など管理を適切に行うことができ、セキュリティ上の安全確保やプライバシーの保護ができる。　マイクロエッヂプロセス（株）は、微細加工／光源／研究開発などの用途に適した高出力ファイバ結合型青色半導体レーザ『MPR450-05A ／ 10A ／20A』の展示を行っていた（写真3）。　同製品は、波長450nmにより、金（Au）や銅（Cu）など金属材料の光吸収率が高く、材料ダメージを軽減し、高効率な加工を実現。最大出力20W、高効率LDモジュールにより、高速加工が可能。光ファイバコア径200μm採用により、はんだ付け／溶接／溶着／融着／硬化など微細加工に適している。　（株）ユニオン産業は、植物原料を使用した画期的な樹脂材料であるバイオプラスチック『ユニペレ』の展示を行っていた（写真4）。　同製品は、化石燃料に頼らない、植物配合プラスチックを使用した画期的な材料。焼却した場合、燃焼カロリーが低く、有害物質であるダイオキシンの発生を抑え、CO2を40％以上削減し、地球温暖化に貢献する。独自の製造方法により高い抗菌性があり、食品衛生法も取得しているため、食器／食品を扱うアイテムにも使用できる。　同展示会の次回開催は、2019年2月6日（水）～8日（金）の3日間、パシフィコ横浜において予定されている。テクニカルショウヨコハマ2018（第39回 工業技術見本市）写真1　高機能スペクトラムアナライザ『VSA6G2A』写真2　防犯カメラ付き防犯灯『ND-8300』写真4　バイオプラスチック『ユニペレ』写真3高出力ファイバ結合型青色半導体レーザ『MPR450-05A ／ 10A ／ 20A』