ブックタイトル実装技術5月号2018年特別編集版
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実装技術5月号2018年特別編集版
12 基板外観検査装置『Sherlock』シリーズは製造工程や対象基板サイズなど用途に応じた幅広い装置ラインナップと高いコストパフォーマンスを実現している。また検査データ作成時間を大幅に短縮する機能を新たに追加し更なる使いやすさを実現した。■ フロー後基板外観検査装置 『 Sherlock-300R』 新開発の『Sherlock-300R』( 写真1)は撮像部を搬送路下側に搭載し、基板反転機を使用することなくフロー後の自動外観検査を実施可能。基板サイズは330mm×250mm のM 型基板まで対応しており、検査速度は毎秒5000mm2と高速な検査を実現している。○「画像を1クリック」基板の全面検査 同製品は従来の部品検査に加え、フロー後検査に特化した「全面検査モード」を搭載。検査対象の生基板を投入し、画面からランド部分を1クリックすると色情報から基板全面のランド位置・大きさを判別し検査箇所として登録する。登録されたランド位置での未はんだ・ブリッジの検査ができ、煩雑な操作なく検査データを作成可能。 <請求番号 E7008>■ 3次元基板外観検査装置 『Sherlock-3D-1000S』 12μmの分解能で部品高さを測定することで、2D検査では困難であった部品浮き・ICリード浮き・はんだ量・体積量比較・大型部品の反りなどを検査できる製品。高さ計測レンジは業界トップクラスの20mmまで測定可能で、基板表面のチップ部品だけでなく電解コンデンサのような大型の部品にも対応する。基板サイズは50×50mmから510×460mmとL型基板まで対応しており、大小様々な基板検査が可能である。また2次元検査機と同様に画像による検査も可能である。はんだフィレット検査用の3色照明に加え、色の再現性が高い電球色照明を搭載し、用途に応じて使い分けられる。画像比較による検査はもちろん、文字認識検査では従来のOCR 機能にOCV 機基板外観検査装置(株)レクザムPR能を組み合わせて検査することで認識精度が大幅に向上している。これらの機能を有した検査装置でありながら検査速度は毎秒5000mm2と2次元検査装置と同等の速度を実現している(写真2)。●「部品種類を選ぶだけ」から「ボタンを 押すだけ」の簡単データ作成 従来の検査データ作成手順に加え、同製品では、部品種類を選ぶ作業のみで検査データを作成できる「自動部品設定」機能を搭載。マウンタデータの実装位置と撮像した基板画像を見ながら、実装されている部品種類を選択する(図1)。部品種類を選択すると撮像した画像と高さから部品位置やリード位置・本数等を認識し適切な検査が入力される。自動設定可能な部品種類は角チップ抵抗・IC・トランジスタなど全部で8 種類。「自動部品設定」機能により従来の半分以下の時間でデータ作成ができ、作成者の習熟度に左右されることのない検査データ作成手法を確立した。 さらに最新のソフトウェアでは、DeepLearningを搭載し、部品種類の選択を完全自動化とした。 この技術により「部品種類を選ぶだけ」から「ボタンを押すだけ」の簡単データ作成が可能となった。● 検査工程・用途に応じたモデルを 選択可能 紹介した検査装置の他に、M型基板対応の2D 検査装置『Sherlock-300』シリーズ、L 型基板対応の『Sherlock-500L』を用意している。Sherlock-300シリーズは基板搬送方法の違いにより、インライン式・バッチ式・卓上式の3タイプから選択可能である。また2D・3D 全ての検査装置に対して、データ管理と共有を行える『Manager』ソフト、検査後修繕を支援する『Repair』ソフト、統計解析ソフト『SPC』など、オプション用ソフトも充実しており、製造現場ごとの要望に応じた製品を揃えている。 <請求番号 E7009>写真1写真2 図1