ブックタイトル実装技術1月号2018年特別編集版
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実装技術1月号2018年特別編集版
25遠赤外線と温風で均一な加熱を実現する、窒素対応の新型リフローはんだ付け装置はんだ関連技術243 遠赤外線、温風による加熱方式 既存のリフロー炉では、吹き出しノズルに遠赤効果剤を塗布し、ノズル上部下面は温風噴射ノズル下部のヒータの熱する力で温風を発生させて炉内を熱するが、その場合、たとえば250℃設定をしても温風噴射ノズルの表面温度は温風よりも温度が低くなり、基板を熱するのには温風がメインの加熱方式となる。そのため、熱負荷の大きな基板を行う場合は温風の風力をアップすることで対応していた。 本製品は、吹き出しノズルに遠赤効果剤を塗布してノズル内にヒータを内蔵し、ノズルを熱することで温風を発生する構造を採用。パネルが温風より高い温度になるため遠赤効果が大きく、遠赤の力により内部から基板を熱し、外側は温風で基板を加熱することによって遠赤と温風の加熱力が熱負荷の大きな基板も部品も均一に熱することができる(図3)。 熱容量が大きな基板、部品において 安定したぬれ性を確保 メインの加熱を温風で行っていた既存の装置では、温風のために表面を加熱後内部加熱を行うことから表面がまるでヘアドライヤで乾燥させたような状態になり、フラックスが早く乾燥し、フラックスの持続に影響を与えていた。 本製品では、加熱が遠赤外線温度が温風より高い温度になる。基板加熱において遠赤加熱効果で加熱するため、風速に頼らず基板を加熱することが可能。温風の力を弱める(風速)ことができるため、フラックスの乾燥が進みにくくぬれ性がよくなる。 基板上への フラックス垂れがないフラックス炉内内部処理構造と冷却部のフラックス処理について また、既存の装置では炉内の清掃(基板通過位置)を怠ると基板上にフラックスが落ちやすくなる。また、加熱部から冷却部ノズルにフラックスが入り込み、冷却によって熱風が冷やされ、冷却ノズルに多くのフラックスが付着し落下する。 本製品は、炉内股定温度(温風温度)よってノズル表面温度が高くなっており(ノズル内にヒータを内蔵)、炉内で発生する(気化する)フラックスがノズル表面で燃焼するため、フラックスは液状にならず、垂れることがない。また、冷却ノズルを2重構造としフラックスがたれるのをノズル内で処理。生産基板にフラックスを落ちないように冷却ノズル噴射穴構造を備えている(図4)。弘貴科技(深?)有限公司、TRG Corporation図3 加熱構造図4 冷却ノズル構造図2 『Black tortoise』の仕様