ブックタイトル実装技術12月号2017年

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概要

実装技術12月号2017年

36 前回、コミュニケーションを円滑にする手法の一つに「ジョークの活用」について紹介したところ、多くの反響をいただいたので、今回はその補足編として、小話を含めたジョークの続きを紹介したい1)。 補足編には、日本で仕入れたジョークも加わっている。ぜひ活用して磨きをかけていただければと思う。 まずは、筆者にとって理解するのが難解だったジョークから紹介しよう。1. オランダの国旗 このジョークは国旗の図案を知らないとまったく分からないジョークである。筆者にはまったく分からず、笑うことのできなかったジョークの一つでもある。 ドイツに赴任して間もない頃に、プロジェクト会議で夜のディナーを終えて、バーでシュナップスを飲みながらプロジェクトメンバーと雑談となった。この時にはオランダ人はいなく、大半がドイツ人であった。 欧州のジョークを筆者に教える…という意味で、オランダの国旗についての紹介があった。フランスの国旗とオランダの国旗は「赤」「白」「青」の三色で配列の順番も同じである。 詳細を説明すると、違うのは国旗を旗竿に配置する時の違いで、フランス国旗は、旗竿の一番近いのが「青」となる。オランダ国旗は赤を上にして旗竿の近い部分は「赤・白・青の三色」となる。フランスの国旗を90度左回転すればオランダの国旗となる。実にややこしい国旗である。雑談している時に理解できないために絵を書いて貰ってやっとおぼろげに理解した程度であった。 オランダは三つの色が横に並んでおり、もし、国旗を長い期間使っていると風にあおられて一部がちぎれた場合に、フランス国旗(例えば右端の赤の部分がちぎれた場合)は、使用ができなくなるが、オランダ国旗は、例え一部がちぎれても国旗としての形態を成しており(図1)、経済的であるという反面、ケチのオランダともとれる。ドイツ人は笑いながらそのように説明してくれた。オランダの国旗は、多少、端がちぎれても使用ができるという話のことでの紹介であった。 別件であるがオランダのDutchを使って、“go Dutch”といえば「割り勘」の意味となる。オランダ国旗と割り勘を併せて紹介してくれ、しかも難解なジョークであったので特に印象に残ったジョークであった。 この国旗に関するジョークがきっかけで、欧州の各国の国旗を覚えるようになった。しかし、酷似している国旗があり、覚えるのも一苦労である。例えばは北欧の五カ国の国旗を示すと図2のようになる。 図案はどれもほぼ同じであり、色で国を分けている、と思えばよいかと思う。頻繁に訪問したフィンランドとスウェーデンは早いうちに頭に入り、間図1 フランス/オランダの国旗図2 北欧五カ国の国旗特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 横浜支部 / 青木 正光実装技術初心者のための『パスポート』  ?知のインプット/アウトプットのこつ?第19回 「コミュニケーション技法」とは ? <ジョークの活用(補足編)>デンマークアイスランドフィンランドノルウェースウェーデンフランスの国旗オランダの国旗青  白  赤赤 白 青