ブックタイトル実装技術10月号2017年特別編集版
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実装技術10月号2017年特別編集版
18電子部品 1 はじめに 電子部品部会/技術・標準戦略委員会/部品技術ロードマップ専門委員会では、2015 年に発刊した「電子部品技術ロードマップ」を全面改訂し、『2026年までの電子部品技術ロードマップ』、副題を「IoTとAIによるスマート化する産業、生活と世界をリードする電子部品の動向」(A4 版 382 ページ)として2017 年版を3月に発刊した(図1)。ここではその中からいくつかを抜粋し記述する。 全体構成 電子部品技術ロードマップは電子部品を扱う技術者あるいは関係者を対象に、電子部品を取り巻く環境、電子部品の現状、10年後までの技術動向および将来への展望などを提示したものである。 第四次産業革命の中核技術となるであろうIoTとAIがもたらす実世界への利活用サービス(図2)領域の中から注目するフィールドとして、「ヒューマンライフ」、「モビリティ」、「医療・ヘルスケア」、「インダストリー」を取り上げた。注目するフィールドについては将来IoT・AIがもたらす暮らし、産業構造、社会インフラから社会構造に至る変革に言及し、そこから創出されるIoT関連市場とそれらを支える技術側面を考察した。 電子部品の技術動向はインダクタ、コンデンサ、抵抗器を「LCR部品」とし、「EMC部品・ESD部品」、「通信デバイス・モジュール」、「コネクタ」、「入出力デバイス」、「センサ・アクチュエータ」、「電源」、「電子部品材料」を取り上げた。また、トピックスとして「電子部品のFMEA実施ガイド」と「国際標準化」の概要について記載した。 注目するフィールド1. ヒューマンライフ 「インテリジェントスペース」は、人の状態や行動、会話、気持ちを自動的に認識したり、その人が何をしたいかを先回りして判断した上で、必要な機器等をコントロールして快適で気の利いた動作を提供する環境をさす。これら検知・動作の対象は人だけではなく機械設備の制御や施設・プラントの監2 3図1「2026年までの電子部品技術ロードマップ」表紙図2 IoTとAIがもたらす実世界への利活用サービス「2026年までの電子部品技術ロードマップ」の概要KOA(株) / 豊田 進