ブックタイトル実装技術7月号2017年特別編集版
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実装技術7月号2017年特別編集版
32■ 2016年の電子回路基板の国内生産、 海外生産を合わせた日系企業の総生産額は、 前年比10.3%減の1兆4,433億円一般社団法人日本電子回路工業会(JPCA)が、このほど日本の電子回路業界の2016年生産実績、2017年計画及び2 年後(2018 年)、3 年後(2019 年)の将来予測を調査したところによると、2016 年の電子回路基板の国内生産、海外生産を合わせた日系企業の総生産額は、前年比10.3%減の1 兆4,433 億円と前年の15.0 %増から一転して大幅な減産となったと発表した(表1)。 国内生産が、前年比6.5%減の6,068億円で、海外生産は、円高の影響(※)もあり前年比12.8%減の8,364 億円と国内生産の減少幅を上回る大きな減少となった。(※)2015年と2016年の為替レート(ドル/円)の年間 平均を比較すると次のようになる。 ? 2015 年平均 … 121.04 円 ? 2016 年平均 … 108.79 円 単純に2016 年平均を対2015 年比でみると、10.12%円高が進行している。実態調査ではドル建て取引の多い海外生産も円ベースで集計しており、各社にて円換算する際に円高が影響し、2016 年の海外生産額の対2015年比12.8 %減に大きく影響しているものと予想される。仮に為替変動の影響がない(2016 年の為替水準が2015 年と同程度)としたら、海外生産規模はほぼ2015 年並と思われる。 品種別にみると、2016年の国内生産では多層プリント配線板がビルドアップ工法を中心に前年比マイナスとなったいっぽう、フレックスリジッド配線板やセラミックス配線板、メタルコアプリント配線板が前年比で2 桁増と高い伸びを示した。 2016年の海外生産ではこれまで高成長を索引していたフレキシブル配線板が前年比14.7 %減となった。■ 2017年の計画、2年後、3年後の将来予測では、 国内・海外ともにプラス成長を見込む 2017 年の計画では、国内生産、海外生産ともに3%台の伸びを計画しており、国内生産が前年実績比3.3%増の6,266 億円、海外生産が3.4%増の8,652 億円と徐々に回復が見込めるとの見通しを示している。 2 年後、3 年後の将来予測では、国内生産の2 年後の年平均伸び率が1.7%、3 年後が1.0 %であるのに対し、海外生一般社団法人 日本電子回路工業会(JPCA)が、電子回路業界の今年(2017年)の生産見通し発表?『日本の電子回路産業 -2017-』( 6月刊行予定)より?表1 電子回路基板における日系企業の国内生産と海外生産の状況