ブックタイトル実装技術5月号2017年特別編集版

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概要

実装技術5月号2017年特別編集版

43の多様なニーズに対応している。3. 高精度検査を支える独自のハードウエア インラインかつ長時間の量産環境に対しても、安定した精度を保ちながら、高度な検査を実現するためには、そのプラットフォームとしてのハードウエアの高い停止精度、位置決め精度、高剛性構造が必須である。当社ではサンプルステージ、ディテクタステージを石定盤上に取り付けることで、長時間の連続運転による熱膨張や経年劣化の影響を受けない高剛性構造を実現している。また、両ステージにおいてリニアモータを両軸駆動させることで、安定した停止精度、位置決め精度が可能となる。さらに、X線チューブのZ軸にリニアスケールを採用することで、FOVごとにダイナミックに解像度を変更した場合でも、高い繰り返し再現性を実現している。また、最近では搬送システムの改善により実証結果としてサイクルタイム45%の削減を実現するなど、日々高品質を保持しながら、生産性を向上させる取り組みを行っている。4. 高速なCT演算、高い検査能力を実現する  独自のソフトウェア インラインでの量産検査を行う上で、CT 再構成演算で得られる数百のスライス画像を使って、3D 検査を行っている。先述の通りCT画像の再構成および、3D検査はその演算量の多さから、高速な演算処理が課題となる。 当社ではGPUおよびCPUをフル活用した独自の高速演算処理を通して、すべての部品において高画質画像による高速な3D検査を実現している。 たとえば、ガルウイングリードのフィレット検査についてはフィレット形状を正確に再現することが可能である。そのため、外観検査では難しいとされている、はんだ不ぬれ検査も、バックフィレットの位置、高さ、角度情報を通して容易に良否判定が可能である(図3、図4、図5)。図2 BF-Xシリーズ外観図図5 はんだ不ぬれ図4 良品フィレット形状図3 はんだフィレットの3D表示