ブックタイトル実装技術4月号2017年特別編集版

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概要

実装技術4月号2017年特別編集版

361. はじめに 経済のグローバル化に伴って、電子機器の生産拠点が国内から海外へとシフトし、その規模も予想以上に進展している。 結果的には、国内の市場規模は縮小傾向となり、まさに国内空洞化が進行している。ここで日本の「電子産業市場」と「電子回路基板産業市場」を再認識していただくために国内電子機器の市場規模を鳥瞰し、その結果、日本の国内電子回路基板産業にどのように影響しているかをみていきたい。 さらに日本の市場が世界からみてどのような位置付けとなっているかも統計資料を解析して、その推移についても解説を試みる。2. 日本の電子産業の進展 日本の家電製品は、当初は外国製品の輸入からはじまった。戦前、生活近代化のための生活財の工業生産は緒についたばかりで太平洋戦争に突入してしまった。その後、産業は大戦で壊滅状態となり1945 年8月に終戦を迎えた。 存在さえ危なかった国産品を浮揚させたのは「米軍進駐軍家族用住宅」のための家具や家電製品の大量発注であった。 1946年には、2万戸規模の規格化された家具や生活家電の製造が、かろうじて残った国内の生産施設に発注され、これが高度成長期に日本製品が飛躍する「礎」となったともされる。 1950年代に入ると様々な電気製品が商品化され、1953年は、「電化元年」ともいわれ国産の電気洗濯機が発売された年でもある。戦後、10年後には、電気釜、トランジスタラジオ、トースタ、電気毛布、ジューサなどが商品化された。これらは今も目にすることのできる商品である。日本で家電製品が花開特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 横浜支部 / 青木 正光「電子産業」と「電子回路基板産業」を探る表1 代表的な電子機器の誕生と出来事