ブックタイトル実装技術1月号2017年特別編集版
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実装技術1月号2017年特別編集版
46はんだ関連技術 最近は市場トラブルの相談が増えてきている。 製造現場を見ないまま解析・判断するのは誤診に繋がるおそれがあり、安易に原因を判断することは難しいものであるが、普段、製造現場で適切な良否判断を行っていれば市場での不具合の解析もしやすい。 現在の製造現場は規格一辺倒で、製造手順は厳密に管理されているが、その最終でき上がり品質に関しては自動検査機まかせになってしまいがちである。 理論的にラインを管理していても、絶えず変わる個々の製品設計、及び、根本の部品や基板めっきの品質が安定しない環境下でのはんだ付けでは、トラブルの原因も個々、様々である。そして、はんだ付け基板・部品の良否判定の基準が明確でない現場で、ラインを止めることもできないまま生産技術や品管に情報が上がるまで稼働させることになってしまう。また、生産技術や品管が結論を出すまでラインを止めるというわけにはいかず、結局、原因不明の状態で製造が続けられることになる。 特にはんだ付けでの事故は発熱・発火を伴うので、はんだが溶けて痕跡が不明になることが多く、解析は大変難しくなる。 部品不良が原因と思われている場合でも、はんだ付け時の過熱が原因で部品劣化が起こっていることがあるので、日々の現場での観察をもとに判断する必要がある。 はんだ付けの基本は、フラックス効果が失われる前にはんだを溶かす(溶かしたはんだを供給する)ことで、表面実装でも、フロー及び手はんだ付けでも、この基本に変わりはない。はんだの形態(フラックス供給形態)が異なるだけで仕上がりの状態(フィレット状態)は基本的に同じになるべきだが、一般的には、鉛フリーはんだでは光沢がないといわれている。 しかしはんだ付け時の過剰な熱供給による蓄熱が除冷を引量産現場における問題と対策実装技術アドバイザー / 河合 一男図2図1(左)自動外観観察機ではOK判定だが、X線観察ではボイドが多く再評価が必要なレベル (右)特にフィレット表面の滑らかさが不足している鉛フリーはんだ 鉛はんだ 鉛フリーはんだ 鉛はんだ