ブックタイトル実装技術11月号2016年特別編集版
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実装技術11月号2016年特別編集版
20実装工程の効率化 1 はじめに 十数年前まで、情報はTV、新聞、雑誌、モノの購入はお店であった。現在はインターネットを介し、スマートフォンで情報を即時入手、欲しいものをその場で注文でき、デリバリーは、当日配送、個人の予定に合わせて時間指定も可能である。 ITの活用により以前に比べ便利な世の中となっているが、将来は要求の多様化が進み、個人の趣向に合わせた品物をタイムリーに供給する時代が到来すると言われている。 そのニーズに応えるべく、SMTを中心とする製造工程の革新(Fuji Smart Factory構想)を進めている(図1)。 Fuji Smart Factoryロードマップ (図2) Fuji Smart Factoryは次の3ステップで実現する。●Step1 : 自動化 作業者が行っている作業を自動化することで人手による、バラツキ、ムラをなくし、リードタイム短縮と安定品質を実現する。●Step2 : デジタル化 装置同士、作業工程をつなぎ、データに基づく統合管理をすることで、必要な時に、必要なモノや指示を、必要な場所に、必要な量届け、生産ラインの滞留(仕掛やダウンタイム)を最小化する。●Step3 : 自律化・予測 収集されたデータをもとにシステム自身が、これから起こるであろう事象を予測し対処することで、生産を最適な状態に保つ「考える工場=Fuji Smart Factory」を実現する。 Nexim 前述したFuji Smart Factoryを実現するためのキーとなるのが統合生産システム『Nexim』(図3)である。Smart Factoryを実現するNexim富士機械製造(株) / 加藤 大輔23図1 Fuji Smart Factory