ブックタイトル実装技術10月号2016年特別編集版

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概要

実装技術10月号2016年特別編集版

23電界結合による非接触給電への期待と方向性 ?スミダが目指す究極の非接触給電(電力伝送)システム?電子部品の発展が実現する新技術のが特徴である。 また、電磁誘導方式・磁気共鳴方式はコイルからの放射により結合するため、漏れ磁界が輻射ノイズとなってしまう。電界結合方式では、電極間の重なった部分でのみ結合するため、不要な輻射ノイズが発生しない。 非接触給電の大電力対応には、上記特徴を有する「電界結合方式」の可能性は非常に大きいと考えている。   電界結合方式の実際 今回試作した評価システム概要である(写真1、図1、表2)。Sic MOSFETによるフルブリッジインバータを採用して、2MHzで1kW伝送を実現している。 仕様は以下の通りである。高周波インバータ部? インバータ回路 : SicMOSFETフルブリッジ回路? 入力電力 : AC200V 1φ 1.4kVA? 整合周波数範囲 : 1.5~2MHz? 周波数制御 : PLL制御による共振周波数自動追尾? 出力制御 : インバータ電流定電流制御? 出力電力 : 定格1kW(ただし負荷端の直流電力により規定)共振コイル? 外形寸法 : 128×158×93mm? 定格電流 : 4Arms? インダクタンス : 45~50μH(全端子直列接続時)? 交流抵抗 : 3Ω以下(at 2MHz)? 耐電圧 : 5kVrmsスミダ電機(株)3図1 電界結合方式非接触給電評価システム回路ブロック図写真1 高周波インバータ共振コイル電界結合電極部高周波インバータDC変換ユニット擬似負荷