ブックタイトル実装技術8月号2016年特別編集版

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概要

実装技術8月号2016年特別編集版

12車載向け需要増加を受けリチウムイオン電池材料の供給能力拡大次世代半導体に向けナノインプリント用テンプレートの量産体制を強化「住友電工‐産総研 サイバーセキュリティ連携研究室」を設立IoT技術の「まちおこし」活用を共同研究創薬支援システムの開発で共同研究を実施太陽光発電の遠隔出力制御システムの開発に着手 昭和電工(株)は、電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池(LIB)材料市場の拡大を受け、LIB材料用カーボン負極材SCMGの生産能力増強を決定した。増強設備の本格稼働は2016年末を予定しており、能力増強により、長野県・大町事業所における生産能力は現在より50%増の年間1,500トンとなる予定。加えて、6月からは中国における委託生産も開始した。 住友電気工業(株)と産総研は、産総研情報技術研究部門内に「住友電工‐産総研 サイバーセキュリティ連携研究室」を設立した。同研究部門の研究拠点の一つである関西センターを拠点とし、産総研としては関西地区で初めての企業の名称を冠した連携研究室となる。同連携研究室は、産総研のもつ優れたセキュリティ技術を住友電工の主力製品であるインフラ・産業システム・交通関連機器に実装し、セキュリティ強化の研究開発を進めることでこれら製品の信頼性を高め、さらなる社会の安定への貢献を目指す。 福井大学とオムロン(株)は、ネットワークカメラセンサを福井県下の自治体施設や商業店舗などに設置し、地域活性化(まちおこし)における顔画像センシング技術「OKAO Vision」の活用効果を検証する経営学的研究を行うことで合意した。研究ではカメラセンサとソフトウエアで来訪者の性別や年齢などの情報を収集。さらに、得られたデータを基にソフトウェア上で時間ごとの来訪者の変化などを分析し、公共施設の利便性の向上や店舗などの売り上げを拡大するための仕組みづくりに取り組む。 コニカミノルタ(株)は、仏・パスツール研究所、仏・バイオアキシャル社と、創薬に生かすバイオイメージング技術について共同研究を開始した。この共同研究では、in vivo用蛍光ナノ粒子及び観察システムの開発を目指す。同システムは、マウス体内での薬剤の動きや分布を直接観察すること、さらには臓器や細胞に到達した薬剤が細胞の働きに与える影響を観察する(ライブセルイメージング)ことで、薬剤の効果や作用機序の観察を実現し、薬効の正確な評価の支援が期待できるという。 NEDOは、天候によって出力が変動する再生可能エネルギーを安定的かつ最大限に活用するために、太陽光発電の遠隔出力制御システムの開発に着手する。NEDOはこれまで、風力発電をはじめとする再生可能エネルギーを普及拡大するため、出力変動に対応した電力系統に関する技術開発を推進してきたが、今回新たに、大規模から家庭用を含む小規模までの太陽光発電設備に対して、通信回線を用いた出力制御を行う遠隔出力制御システムの開発と実証試験を行う。昭和電工大日本印刷住友電気工業/産総研福井大学/オムロンコニカミノルタ/パスツール研究所/バイオアキシャル社 NEDO 大日本印刷(株)は、デジタル製品の記憶媒体である3D構造のNAND型フラッシュメモリの回路パターンを形成する際に使用が見込まれるナノインプリントリソグラフィ(NIL)のテンプレート(型)の生産設備において40億円の追加設備投資を実施し、量産体制を強化する。同社は、従来からNILのテンプレート供給及び開発に注力しており、今回、3D構造のNAND型フラッシュメモリの大幅な需要増加と低コスト化に対応するために10nm台のNIL用テンプレートの生産体制を増強する。