ブックタイトル実装技術7月号2016年特別編集版
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実装技術7月号2016年特別編集版
16設計・解析・シミュレーション 1 実装技術の変遷と設計環境の変化 プリント配線板への部品実装技術を振り返ってみると、革命的な変化が三度あった(図1)。一度目は「挿入実装型から表面実装型」への変化であり、二度目は「格子端子型実装」、いわゆるBGA(Ball Grid Array)の登場である。このころを境に、手書き・アートワークまたは手書き・デジタイズ入力と呼ばれる設計手法から、管面設計と呼ばれるCAD(Computer-AidedDesign)設計へと切り替わった。また2000 年前後から携帯電話の発展とともに、モジュール化の開発が盛んになり、それまでHIC(Hybrid IC)やMCM(Multi Chip Module)として開発されてきた要素技術がSiP(System in Package)として開花した。SiPは複数のベアチップ(パッケージする前のシリコンチップ単体)を3 次元積層する技術で、これが三度目の変化である。この技術の適用範囲は広くまだ進化中であり、Si-IP(Silicon InterPoser)を使った2.5D-SiP、TSV(Through Silicon Via)と呼ばれるシリコン貫通ビアを使ってベアチップを直接積層する3D-SiP、FO-WLP(Fan OutWafer Level Package)などのパッケージにも適用されている。 これらの新しい実装設計をするためには、新しいCAD/EDA(Electronic Design Automation)が必須であるため、EDAベンダーは常に技術開発の動向を調査・把握し、必要な機能の先取りをする必要がある。また現有機能でどのよう3次元電気系CAD『CR-8000』による次世代設計・シミュレーションへの取り組み(株)図研 / 長谷川 清久図1 実装技術の変遷