ブックタイトル実装技術6月号2016年特別編集版

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概要

実装技術6月号2016年特別編集版

61①基板製作:ベースとなるポリイミドに銅箔を接着した基板を 準備する②スルーホール穴あけ(両面品の場合):表裏の銅箔を電気的 に接続するため、ドリルで貫通穴を開ける③スルーホールめっき:銅めっきを施し、スルーホールを経由 して表裏の電気的接続を行う(図4)④フォトレジスト層形成:エッチングのマスクとなるドライフィ ルム(フォトレジスト層)をラミネートする⑤露光:ガラスマスクを通して紫外線を照射し、回路パターン をドライフィルムへ転写する(図5)⑥現像:未露光部のドライフィルムを現像液で溶かす⑦回路パターン以外の銅箔を化学的に溶解して取り除き、残 る部分が配線となる⑧エッチングマスクの硬化ドライフィルムを特殊な溶剤で溶 かし、純水で洗浄する(図6) なお、⑥?⑧はDES(Developing、Etching、Stripping) と呼ばれ、装置一体・連続工程となっている。⑨カバーフィルム接着:接続端子となる部分を除いた基板全 体に熱硬化性の接着材がついた絶縁フィルムを貼り、加熱・ 圧着して絶縁層を形成する⑩穴あけ加工:加工用のガイド穴を開ける⑪表面処理(めっき):露出した端子部分(銅箔)に、ニッケルや 金めっきを施す。めっきの代わりに耐熱防錆処理を行う場 合もある⑫外形加工(各種打ち抜き):設計図通りに穴を開けたり、外 形を抜く⑬導通チェック:回路が繋がっているか、導通を調べる⑭補強材圧着、部品実装、特殊加工:補強材を圧着したり、部 品を搭載(実装)したり、特殊加工(折り曲げ、印字等)を行う⑮最終検査、梱包・出荷:工程途中でも抜き取り検査を行うが、 最終検査は人間により全数目視を行う。梱包後、顧客先へ 出荷して完了(図7)3.多層FPC(フレクスボード) 多層FPCは、片面FPCや両面FPCを組み合わせて積層したFPCで、回路を多層化し高機能かつ小型軽量化を実現した。様々な構造が有り、設計自由度が高い。図8 のように基板とケーブルが一体となった「オールポリイミド」で構成された多層FPCが主流となっている。4. 高放熱FPC ベースフィルムとして極薄のポリイミドを採用することで熱図6図4図5図7図8 多層FPCの例