ブックタイトル実装技術6月号2016年特別編集版

概要

実装技術6月号2016年特別編集版

43IPCとは？プリント配線板製造の動向策定を実施している。　設立当初は、Institute of Printed Circuits （IPC:プリント配線板協会）の名前であったが、プリント配線板にとどまらず実装分野まで取り扱うようになり、その後、略号のIPCは同じにして、業態を表す名前としてInstitute for Interconnectingand Packaging Electronic Circuitが使用された。　その後、Association ConnectingElectronics Industriesとなり、通称はIPCの名前が使用されている。1994年にボストンでIPC主催の展示会が併設され、それ以来、IPC ExoとAPEXが統合されてIPC APEX Expoの名前の展示会となり毎年、会議も同時に開催されている。　IPCは、日本のJPCA、韓国のKPCA、台湾のTPCA、中国のCPCA、香港のHKPC、インドのIPCA、欧州のEIPCとともに上部団体であるWECC （WorldElectronic Circuits Council：世界電子回路業界団体協議会）にも所属している。WECCの活動状況については別途、報告したいと思っている。　　　IPC会員と　　　技術委員会　IPCの会員メンバーは米国にとどまらず今や3,700 以上となり、最近はアジアの会員が増加（約10 年前と比較すると倍増）しており、分野別／地区別の会員分布は図1 のようになっている3）。　IPCの中に多くの技術委員会があり、各技術委員会で、ボランティアベースで、業界内で必要とする技術評価、ガイドライン、標準化などが検討されている。IPCでは、表1 のようなアクティブな代表的な技術委員会／技術小委員会／タスクグループがある4）。　技術委員会によっては多くの委員で構成され、多くの文書を発行している例もある5）。　技術委員会の活動は、通常は、電子メールで情報のやり取りを実施し、必要に応じて電話会議を実施して効率的に運営している。Face-to-Faceのミーティングに関しては、毎年開催されている展示会のIPC APEXExpoやIPC Standard Development Meetingsなどで開催される委員会ごとに参集して討議を実施している。　展示会の開催時期であると多くの委員が、米国のみならず、海外特別取材班3表1　IPCのアクティブな代表的な技術委員会