ブックタイトル実装技術4月号2016年特別編集版
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実装技術4月号2016年特別編集版
401. はじめに いろいろなビジネスを展開するにあたって、ある時は暗礁に乗り上げて立ち往生する場合も起こりうる。そのような問題に直面した時にどのように解決するかにあたって、前回はその問題解決法の科学的アプローチのツールを紹介した。 問題を解決する補助手段として、最近の発達したIT 機器を使っての効率の良い業務の推進方法がある。 従来の家電製品は、たとえばTV、冷蔵庫、洗濯機などは、機能が固定化されている点である。「放送を見る」「物を冷やす」「汚れた衣類などを洗う」などを目的として「機能固定型」の製品である。 しかし、PCは各種のソフトをインストールすることによって様々なことができる「機能拡張型」の製品といえる。そのため、スイッチを入れれば即、使用ができる「機能固定型」の製品とは異なり、それなりの知識が必要となってくる。 逆の言い方をすれば、機能をどのように拡張して使うかにある。ここにPC の活用技法を知っておくことに大きな意味がある。携帯電話もガラケーからスマートフォンに移行したことによって、どんなアプリケーション・ソフトを入れるかによって大きな効果を生み出す。 携帯電話は、今までは、通話することだけの「機能固定型」であったが、徐々に機能が追加され、「機能拡張型」の製品へと変身した。スマートフォンを持っているとアプリケーション・ソフトを入れることによって、「TV」「ラジオ」「プレーヤー」「万歩計」「高度計」「懐中電灯」などにも変身することができる。 まさにこのような機器をうまく活用することによって業務改善に役立てることにある。そこで今回のお役立ち情報は、「携帯機器活用技法」について紹介する。2. 携帯機器活用技法 今回、取り上げる携帯機器は、PCを主体にしてスマートフォン、デジタルカメラ、電子辞書などについてふれる。1. PC活用技法 PCが日本で使われて本格的に普及しはじめたのは1990年代になってからである。それまでは文書作成には日本語ワープロが使用され、企業でも初期の頃はワープロ全盛時代があった。 特にワープロは個人の年末の年賀状作成用に使われた関係で、家庭に普及していき、高機能化が進み綺麗な文書のみならず表計算ソフトまで使えるようになった。芋版やプリントゴッコで作成していた年賀状から隔世の感がある。 日本語ワープロに表計算ソフトやフロッピーディスクドライブ(FDD)のみならずハードディスドライブ( HDD)などが搭載されて、計算や文書の保存なども容易になった。しかし、情報を共有化する点では難点があり、その後、PCが企業内でも普及するようになった。そのPCも今や小型のノートPCやタブレット端末へと進化していった。PCをツールとしていかに活用して業務の効率化を図るかにある。個人においても情報の整理にPCを活用すれば、便利なツールとなるのでその良さを理解して活用することにある。その活用のツボについて紹介しよう。 「PCを活用するにはどれだけの習熟時間が必要であろうか?」という質問があるが、だいたい表1のように20?50 時間の学習時間と言われている。自動車免許を取る時のように特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 横浜支部 / 青木 正光表1 学習時間の目安実装技術初心者のための『パスポート』 ?知のインプット/アウトプットのこつ?第15回「携帯機器活用技法」とは?