ブックタイトル実装技術2月号2016年特別編集版
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実装技術2月号2016年特別編集版
14検査技術 1 はじめに 実装を取り巻く環境が激しく変化し続けている。製品の信頼性とコスト削減の両立が求められるなか、品質経営においては品質マネジメントシステム(ISO9001、ISO/TS16949など)といった国際標準規格を、ものづくりの観点ではIoTやIndstre4.0を、実装信頼性の観点ではIPCの業界標準規格など、グローバルの標準化の動向を今まで以上に強く意識する必要が出てきたと感じる。ここではそれら動向を踏まえ、品質経営・品質管理・検査においての意思決定の際に何を「みえる化」すべきか仮説化した上で、品質システムや検査技術に求められる必要条件とその最新テクノロジー、良品ものづくりのための組織のありたい姿について述べる。 実装を取り巻く環境と課題1. 品質経営の診える化へ(To Diagnose) 品質経営といえばまず思い浮かぶのが、品質マネジメントシステムである。環境と安全に対する意識の向上と共に品質の国家標準は国際標準化に向けて動いてきた(図1)。 ISO-Surveyによると、産業分野を問わないISO9001においてグローバルではすでに認証は100 万件を超えている。昨年の9 月に改定版が発行(ISO9001:2015)され、リスクに関する記述が目につく。これは品質のPDCAを回す以前に計画の質の向上が重要視されつつあることの表れと考えるべきであろう。また電子化が進む自動車のセクター規格ISO/TS16949 の認証もすでに5 万件を超え、勢いよ3D-SJIで資源(人財/機械)間コミュニケーションが変化するIPEA国際エンジニア、 APEC Engineer (Industrial)、技術士(経営工学)、 オムロン(株) / 杉山 俊幸2図1 環境/安全/品質の国際標準化などの流れ