ブックタイトル実装技術11月号2015年特別編集版
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実装技術11月号2015年特別編集版
21究極の省力化生産を目指すコニカミノルタ電子の取り組み実装工程の効率化 (Ⅳ) フローはんだ付け前の目視確認 ※挿入数、向き、浮きの確認 (Ⅴ) フローはんだ付け後の基板取り出し (Ⅵ) フローはんだ付け後の実装確認 ※挿入数、向き、浮きの確認 (Ⅶ) パレットを先頭へ戻す ※裏面に部品がある場合に治工具として必要 (Ⅷ) フローはんだ付け後にパレットの清掃 実装だけであれば(Ⅳ)と(Ⅵ)が必要ないのだが、人手作業であることもあり、省くことができない。2. カメラ検査採用によって(Ⅳ)を自動化 当社ではDIP実装後のAOI検査を従来から行っていない。SMT部品とは異なり、部品点数が少なく目視でも容易に確認が可能であるからである。その反面、修理工数はかかるため、まずは不具合を発生させないことに重点を置き、手挿入後の目視確認をカメラ検査で自動化を行った。カメラは一般的なUSBカメラを使用した。社内で制御プログラムを製作し、基板種ごとに「向き」、「挿入数」、「浮き」を確認している(写真2)。3. トロッコ治具採用によって(Ⅶ)を自動化 フロー実装では裏面の部品を守るためにパレットを使用している。枚数はタクトタイムを短くするために15 枚~20 枚を準備。基板受け取り後に先頭へ運んでいる。単純ではあるが、ボタン一つで動くトロッコを用意し、搬送作業の自動化を行った(写真3)。4. フロー槽と局所はんだ装置について DIP品の実装には、フロー槽を使った方法以外に局所はんだ付け装置を使う方法もある。フロー槽では融けたはんだの上に基板を流してはんだ付けする方法(図1)に対して、局所はんだ付け装置では融けたはんだを上下させて局所的にはんだ付けを行う(図2)。当社では主に修理時の部品取り外しに使用している。 局所はんだ付け装置のメリットとしては「パレットが必要ないこと」。デメリットとしては「安定した品質維持が難しいこと」である。理由としては、部品がはんだから離れる動きが一定コニカミノルタ電子(株)図2 局所実装イメージ図1 フロー実装イメージ写真3 トロッコ治具写真2 USBカメラでのAOI検査画面