ブックタイトル実装技術11月号2015年特別編集版
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実装技術11月号2015年特別編集版
20実装工程の効率化 1 会社紹介 当社コニカミノルタ電子(株)は山梨県都留市にあり、コニカミノルタグループの生産会社として、電装基板のAW設計・試作・量産、及び生産設備・検査機類の設計・製作を行っている。 これらの製品は複写機を初めとするコニカミノルタグループのさまざまな製品に搭載されている。また、グループ会社以外のお客様からも高い評価をいただき、多くの製品に採用されている。 当社では、これらの製品を試作から量産までスピーディに立ち上げるための生産技術力と、キーデバイスを開発し製品化できる技術開発力を備えており、コニカミノルタグループのキーデバイス生産会社として、グループ内外製品のデジタル化、高品質化、高性能化に貢献している。 省力化生産の取り組み 海外の安い労働力との競争に勝つためには製品の高い品質とトレーサビリティによる差別化はもちろんのこと、やはりコストの低減が不可欠である。当社では加工コスト(特に人件費)を抑えるべく、フロー工程、検査工程の人手作業の省力化に取り組んできた。 本稿ではその事例を紹介する。 フロー工程の省力化1. DIP部品実装 8つの作業 近年、「製品の小型化」や「部品実装の自動化」を目的としてDIP部品が減少し、SMT品が採用される傾向にあるが、強度やコスト面においてDIP部品の採用がなくなる気配はない。 当社で製造している複写機関連の電装基板でも同様である。小型化よりもコストと性能に重点に置く製品が多く、DIP部品の挿入に人手を要している。フロー槽実装による人手作業としては部品数に関わらず以下の8つの内容がある。 ( Ⅰ) 部品準備 ※少なくなった際に部品補充 (Ⅱ) 基板をパレットにセット(写真1) ※裏面に部品がある場合に治工具として必要 ( Ⅲ) 部品挿入 究極の省力化生産を目指すコニカミノルタ電子の取り組みコニカミノルタ電子(株) / 小澤 哲也、 塚本 満久23写真1 パレット(※左写真) パレット(基板セット状態)(※右写真)