ブックタイトル実装技術11月号2015年特別編集版
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実装技術11月号2015年特別編集版
13「品質は経営そのもの」 ?車載品質DRBFMから考える実装不具合未然防止手法=「Nakadeメソッド」?実装工程の効率化しないと対策が決められないため、検証に多くの時間を費やすとともに、問題の抜け漏れを生じさせる原因であった。 その改善策として導入されたのがDRBFMである(表2)。3. 品質問題はなぜ起きるのか、未然防止における課題 車のリコール事故が後を絶たない原因は、開発現場で、①「機能と性能の抽出漏れ」と、②「機能は必ず故障すると考えて対処すること」の2つが、欠落しているからである。機能や性能を達成させる設計手段が不適切なまま図面化され、生産をしているためで、これは設計の目的、すなわち機能とその弊害に対して、衆知が集まらないことに起因していると考えられる。 上記課題に対して、変更点・変化点に着目した創造的DRであるDRBFMは非常に有効だが、変更点・変化点の他に元々の設計のロバスト性が不足しているものは、やはり使用環境によっては問題を起こすことになる。事故は市場で製品を使うから起きるのであって、使わなかったら起きないのである。また、事故が起きてから、想定外の使い方だったと言い訳をしないことである。4. 車載における実装技術の現状 品質問題の未然防止とは、「将来起こる可能性のある問題を事前に予測して未然に対処すること」と定義される。特に車載の場合、温度、湿度、振動などの使用環境が厳しく、これらのストレスによる「実装・はんだ付け」不具合が、今も市場で多く発生している。 品質問題をいかに未然に防止するかは、開発段階が非常に重要であり、「デバイスの実装・はんだ付け」においても、開発段階で対処することが大切である。 しかし、現状はプリント基板の設計や「実装・はんだ付け仕様」は、構造設計、回路設計の後回しになるケースがほとんどである。しかも、デバイスは「デバイス単品」として、「はんだ付け」は、ただ単に「はんだ付け」として処理してしまうことが多い。 さらに、熱衝撃試験を行って初めて「はんだ不具合」が判明コンサル なかよし表2 DRBFMワークシート表1 従来のFMEAワークシート