ブックタイトル実装技術7月号2015年特別編集版

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概要

実装技術7月号2015年特別編集版

261. はじめに 2015 年4 月22日から24日までの3日間、パシフィコ横浜会場において開催された「ナノ・マイクロ ビジネス展/ROBOTECH」にて、フィンランドの科学技術研究所であるVTTフィンランド技術センター(以下、VTT)が、昨年に引き続き展示参加した(写真1)。 この展示会は1990年「産業用マイクロマシン展」として始まり、2013年より現名称となり、主催は(一財)マイクロマシンセンター、オーガナイザーはメサゴ・メッセフランクフルト(株)である。 今年度、VTTは、VTTからのスピンオフ会社であるアドバカム(ADVACAM)社と共同出展を行った。VTTからはMEMSビジネスの紹介、アドバカム社は小型特殊放射線カメラのデモ展示を行った。初日の4月22日にはVTTフィンランドセミナーが開催され、VTTからはMEMS分野の開発状況、アプリケーション例としての圧力センサ、CO2 センサ、ファブリペロ、Si 振動子など、アドバカム社からはX 線検知器を使用した超高画像の非破壊検査の紹介があった。昨年同様に日本とフィンランドに関係ある企業として、2mm角の最少薄型加速度センサを提供するカイオ二クス(Kionx)社を傘下に抱えたローム(株)からの講演も行われた。セミナー終了後には、多くの来場者が積極的にブースを訪問してくださり、様々な情報交換を行うこともできたことは、フィンランドから5社合わせて5 名参加した我々にとって、嬉しい限りであった。2. VTTについて VTTの本拠地はフィンランド南部、首都ヘルシンキから西へ25kmのエスポー市オタニエミ地区にあり、この研究所内の3つのR&D部門では、①ナノ・マイクロエレクトロニクス事業、ITC、②ポリマ技術、バイオエコノミーと森林化学、③エネルギー関連として原子力やスマートシステムなどの応用研究が行われている。各部門間でのシナジー効果を期待し、マトリックス組織型の研究経営法が採用されている。また、オタニエミ半島にはVTTの他にもいくつかのベンチャー企業やアールト大学(Aalto Yliopisto)が点在し、近隣にはMicrosoft(旧ノキア)や電気事業のFortrum社の本社も置かれ、文字通り「産官学」連携の充実したテクノポリスを形成している。ADVACAM 社 / イエッダ 晃子先端実装技術と特殊高度技術を保有するフィンランドのVTT技術センターとADVACAM社写真1 VTTとアドバカム社の展示ブースの様子 アドバカム社のRASPIX放射線検知カメラで、場内放射線測定デモ中