ブックタイトル実装技術5月号20015年特別編集版
- ページ
- 17/34
このページは 実装技術5月号20015年特別編集版 の電子ブックに掲載されている17ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 実装技術5月号20015年特別編集版 の電子ブックに掲載されている17ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
実装技術5月号20015年特別編集版
21ゼストロン水系フラックス洗浄剤はなぜ溶剤系よりも洗浄性能が良いのか ― MPC洗浄剤の可能性 ―環境対応の諸動向で急速に厳しくなることは考えにくいが、COPでも2020年以降の枠組みが注目されていることもあり、今後、5 年程度を目途に規制強化の可能性も考えられる。フラックス洗浄などの製造工程では一度導入したものを10年以上使い続けることも珍しくないため、環境・安全などの法規制を長期に渡ってクリアすることが要求される。 フラックス洗浄のメカニズム ゼストロンの水系洗浄剤は界面活性剤系とMPC系があるが、界面活性剤の洗浄メカニズムについては広く知られているところなので、本稿では割愛し、MPC洗浄剤に焦点をあてる。フラックス洗浄の場合、ほぼすべての洗浄剤は「溶解」というメカニズムを含む(図2)。SP値(後述)の近い溶媒(洗浄剤)分子と溶質(コンタミ)の分子は置き換わりやすく、置換が進むと膨潤して崩壊する。溶媒がMPC系であれ溶剤系であれこのメカニズム自体に違いはない。違いの一つは、溶剤では脱離したコンタミを液中に溶解させるのに対し、MPC系では溶解力を意図的に下げているため、分散に近い形になっていることである。もう一つの洗浄可能範囲については次項で詳述する。ゼストロンジャパン(株)図2 溶解と洗浄のメカニズム3