ブックタイトル実装技術3月号2015年特別編集版

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概要

実装技術3月号2015年特別編集版

292. エネルギー関連 エネルギー分野では、再生可能エネルギーが注目され、その中で風力発電に関しては地上から洋上での建設が検討されている。洋上では浮体式風力発電の実証実験が開始された。大規模浮体式ウィンドフォームの建設には、浮体形式、送変電システムなどの技術確立の課題が残されており、それらを検証するために福島県沖合に2MWの風車搭載セミサブ浮体に加え、2 期工事では世界最大級の7MWの風車搭載浮体、世界初の25MVA浮体式洋上変電設備、66kVの大容量ライザケーブルの開発を行い、浮体式洋上発電の事業性の検証を行うことになっている。この検証事業は福島復興の一つの事業でもある。大きなパネルで、この事業の紹介には目をひいた(写真2、写真3)。 再生可能エネルギーには太陽光発電や風力発電のみならず、バイオマスガス発電も検討されている。都市で多量に排出される生ごみをメタン発酵処理し、発生するバイオガスでガスエンジンによる高効率の発電を実施するもので、発酵後の残差もバイオマス燃料として利用できるような先進的な設備となっている。燃やすだけで処理していた生ごみが電力とバイオマス燃料へとエネルギーを生み出すものに変わっていくもので今後の普及が期待される(写真4)。 また、バイオマス発電事業者に対して、マレーシアの不要となったヤシ殻をバイオマス燃料として供給するビジネスも始まっている(写真5)。 会期中に話題となったのが、水素社会の構築の一環で12月15日にトヨタから世界に先駆けて発売される燃料電池車『ミライ』であった(写真6)。燃料電池車は水素を燃料とし、写真3 浮体式洋上サブステーション「ふくしま絆」 写真6 燃料電池車「ミライ」写真5 ヤシ殻写真4 長岡市「生ごみバイオガス発電センター」