ブックタイトル実装技術1月号2015年特別編集版

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概要

実装技術1月号2015年特別編集版

3. DVI  ( Digital Visual Interface) ブラウン管を使った、アナログ時代からPCではPC本体とディスプレイ装置は別の装置で、PCからディスプレイケーブルを使ってビデオデータを送って、ディスプレイ側でデータをビデオ信号に変換して表示していました。 アナログ時代はVGAインタフェースと呼ばれるインタフェースが標準的に使われていました。このVGAは今でもプロジェクターを始め、広くわれています(図3)。 その後、PC 用モニタがデジタル液晶になり、CRTアナログより、表示座標や色のコントロールを画素単位で、正確にできるようになりました。このため、デジタル方式のディスプレイ信号転送方式としてシリコン・イメージ(Silicon Image)社がPanelLinkと呼ぶ方式を提唱しました。これをもとに、1999年にDDWG(Digitai Display WorkingGroup)と呼ばれるコンソーシアムによって、DVI規格が作られました。 DVI 規格はR、G、B 三原色とクロックをすべて作動信号で送ります。R、G、Bは、各2チャンネルあり、一般には1チャンネルだけを使いますが、高解像度ディスプレイで、伝送速度が不足する場合には、オプションとして2チャンネルにすることもできます。 1チャンネルの場合は、最大転送速度は3.7 Gbpsですが、デュアルチャンネルの場合は、規格上の転送速度の制限はなく、ケーブルやドライバの制限になります。1999 年はいまだアナログCRTディスプレイが主流であったため、DVI 規格はアナログ・ディスプレイのサポートもできるようになっています。 DVI規格の問題点としては、アナログ、デジタル・シングル、デジタル・デュアル多くのモードをもち、これをコネクタのピン配置で区別したことです。コネクタの形状は同じなのですが、異なるピン数のケーブルやコネクタが存在し、同じDVIケーブルでも互換性のないものがありました(図4)。また、デュアルの信号数に合わせたため、ピン数が24ピン+5ピンと多く、コネクタが大きいことです。 当初はタワー型のPCとディスプレイ装置の接続を目的としていたので、コネクタはある程度大きく、強度のあるものが望まれましたが、ノートPCや携帯機器では小さなコネクタが要求されます。4. HDMI  (High Definition Multimedai Interface) デジタル家電での機器間ビデオ信号伝送の代表的な規格はHDMIです。 HDMIはDVI 規格をもとに、デジタルAV家電向きに作成した規格で、2002 年にシリコン・イメージ(Silicon Image)社、ソニー、東芝、パナソニック、日立、フィリップス、トムソンの7 社のコンソーシアムで作成されました。現在、DVDやブルーレイレコーダとデジタルTV の接続に広く使われています。 HDMIはビデオ信号だけではなく音声信号も同時に伝送するため、ケーブル1 本ですべての接続が完了し、接続が非常に簡単になりました(図5)。アナログ接続時には、ビデオとして、アナログのコンポジット・ビデオ信号、左右の音声信号と3本の接続が必要でした。 コンピュータのディスプレイやモニタでは、色の三原色である、R(Red)、G(Green)、B(Blue)信号が使われますが、家電の液晶TVでは、原色ではなく、自然色がきれいに表現できるY、Cd、Crと呼ばれるビデオ信号が使われます。 このため、HDMI 規格では、当初、R、G、B信号を削除し、ピン数を少なくし、コネクタの小型化と低価格化を図りました。その後、R、G、B信号の機能を拡張し、現在、多くのPCでHDMIをサポートしています(図6)。 また、いまだにアナログ対応のモニターやプロジェクターも残っているため、アナログVGA(D-Sub)とHDMI の両方をサポートしているノートPCもあります(図7)。   前田真一の最新実装技術 あれこれ塾67図6ノートPC のHDMI図5 アナログ接続に比べHDMIは接続が簡単図4 DVI コネクタ各種(ピンが抜けていたり右側が横だったり、十字だったり)図7 アナログビデオ(D-Sub)とHDMI両方を備えたノートPC図3 VGAコネクタ(D-Sub)